むしとヴェ子ヴェ時代、領地に帰る途中に寄った村落で、突然の羽虫大量発生。
村人も護衛騎士たちもみんなして虫よけの煙もくもく出る松明振り回し、ヴェルナーはなんだこれ蝗害かー?!?って初めての虫の襲撃に思わずマックスの足にひしと抱き着き、片腕バタバタと必死こいて振り回して虫除けしてたりで大騒ぎ。
ひと段落ついて、もう大丈夫ですぞと言われてほぉっと息を吐いて、マックスにしがみついていたことにはたと気付いて、ぶわっと天元突破しそうな羞恥に顔染めて、じりじりと後ずさるヴェルナー。
気を取り直して、助かったって礼を言うんだけど、子供が恥ずかしさを隠そうと背伸びしているようにマックスと護衛には見えて、ほほえましさにみんな笑顔。
その足元は地獄絵図ですが…ゾゾゾゾゾッ
湯を借りてさっぱりなさってくださいと、本日のお宿に向かって、浴室で入浴準備。
髪を括っていた紐に手を掛けた時に、パチ、カサ、、と変な音が。
何の音だと、振り向いても何もなく、音の正体は分からず首をかしげつつ、紐を解き、ほどけた髪をなでつけるように前にすいた瞬間。
バサッボトッガサガサ
と髪から音!手に感触!床にはさっきまで戦ってた虫がっ!!ぎゃー!(髪の中にいるー!)
衝撃のあまり甲高い悲鳴を上げて、浴室飛び出しマックス連呼。
即座に飛び出してきたマックスの足に飛びついてきたヴェが、虫が虫が、髪に虫がってマックスのふっとい太ももにイヤイヤと額擦りつける様に、緊張を解いたマックスがほっこり近所のおじいちゃん顔で、ああ虫がまだついていたのですなとパパっと払って、もう大丈夫ですぞ、と頭ポンポン。
またしても子供みたいなことを!!と顔を真っ赤にしつつもきちんと例は言うヴェかわ。