ソロPLAYに乱入されるヴェ。ソロPLAYに乱入されるヴェ。
鍵イベント後。
久し振りに寮に泊まるヴェ。
マゼには部屋を使わせてもらった報告を何度か受けてて、夕べも泊まらせてもらったよって。
ふっとそれをベッドで思い出して、マゼがここで寝たのか…とか悶々としはじめ、更に貴族の部屋だけはメイドがシーツ交換とかしてくれるはずなんだけど、ヴェは半分自宅通且つマゼがこっそり使っていることは秘密なのでシーツは交換されてない。
で、ふわっと、マゼの体臭がしたような気がして、ぞわっと。
ダメだろ、流石にそれはヘンタイだぞ、と頭で否定するんだけども、匂いを追うように枕に顔を埋めてもぞもぞごそごそ。
一方マゼ。
今日は一日ヴェと一緒にいられてよかったなーとほわほわしつつ、ルゲとの放課後レベリングから帰寮(っていうのか?)
平民部屋の並びにある共用シャワーでざっと汗を流して部屋に戻ったはいいけど、ベッドを見て思い出す。
ヴェのベッドシーツ取り換えてない。
自分は気にならないけど、ヴェは貴族だから他人の匂いがするのは嫌かも!
(本当に嫌がられてたらショックかも)
ヴェならまだ起きてるかもと急いで且つこっそり(まだ狙われてるからね)部屋を後にするマゼ。
コンコン。
ノックにびっくりするヴェ。
ドアの向こうからヴェ―と呼ぶマゼの声に、今来るか?!とベッドの上で固まるヴェ。
返事が無くて、ねちゃったかなーとドアの向こうの気配を探るけど、ベッドの上に動きはない。
もう寝ちゃったなら、大丈夫だったってことかな、貴族だから他人の匂いのするベッドはダメかと思ったけど、大丈夫なんだ…僕の匂いがしててもヴェは眠れるんだ。
から、ふわっと、自分の匂いに包まれて眠るヴェという想像にぶわっと体温が上がって、なにそれ見たい。
この時点で二人は付き合ってません。両片思い。
どうしよう、中、入っちゃダメかな。
眠ってる人の部屋に入るなんて失礼だよね、ましてヴェは貴族。
だめ、だよね。
でも。
と逡巡しつつも握った鍵をゆっくりと鍵穴に差し込こみ、音を立てないように鍵を開ける。
マゼが立ち去るのをベッドの上でじっと待っていたヴェ。音もしないし、立ち去ったか…?と息を吐こうとした瞬間、かちりと小さな音が耳に届いて。
は?
きぃ、とわずかな軋みを立てて開くドア。
目をかっぴらいてその様子を凝視するヴェ。
なんでどうして開くんだドア。
入るな出てけよマゼ!!!回れ右!左でもいいから!!ドア閉めろ!!
ぱたんと閉まるドア。
そしてその前に立つマゼ。
そろーっと近づこうとするマゼに、鋭い制止の声。
「お、起きてたの?」
流石にまずいと委縮するマゼと、萎えるどころか若干興奮を覚えてるっぽい自分に幻滅してるヴェ。
「もう寝るところだから、明日にしてくれるか」
固い声に、怒ったかなと、慌てて入ってきた理由を説明しなきゃとベッドに近づくマゼ。
なんでくるかな?!?!帰れって言ってんだろ?!?!
マゼが入ってくるなんて思ってなかったから掛布の中はわぁ💕な状態で内心悲鳴を上げながら身を固くするヴェ。
「シーツ昨日使ったままだったから、起きてたら変えさせてもらおうと思って」
は??シーツ変える???今???
「寝てるから帰れ!」
「いや、起きてるよね」
「もう寝る、もう寝た!!おやすみ!!」
がばっと頭から掛布にくるまって拒否るヴェ。
そんなヴェの様子が新鮮且つかわいくてかわいくて、口もとふにゃふにゃしちゃうマゼ。
「ごめん、無理にしたりしないから、ねぇ、出てきてよ」
ぽんぽんと、腕か背中かなって思って叩いたところが足。ふっともも。
ぴやっと跳ねるヴェ。
布一つ境に、自分相手に性的なことになってるヴェなんて想像もしてないマゼが、痛いの?怪我?見せて!!
と真っすぐな心配から掛布をはぎ取ってしまった、どうしようヽ(^o^)丿★