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    オシリスのtintinでセトを孕ませるネフティスの話(※どシリアス)
    男女エロ注意。肉体的にはセトネフとネフセトしかありません。
    セトが尻をネフになぶられてひんひん言ってます。シリアスのくせに触手プレイもある。そして、めっちゃオシ←ネフ。さらにクッソ暗い。

    #オシセト
    ociceto.
    #ネフセト
    nefceto.

    シャム双生児※ネフティスがオシリスのちんちん借りてセトを孕ませる話です。
    それ以上でも、それ以下でもありません。
    前半はネフがオシtinでセトをひんひん言わせてますけど、後半は肉体的セトネフも含まれるので、本気でご注意下さい。














    「大丈夫よ、セト。緊張しないで?」

    優し気な声に違わず、その仕草も柔らかい。
    ほんの少しの荒れもない指先は細く、セトはその指をこれからも傷ついたり痛んだりしないように守りたいと、ずっとそう思ってきた。
    最愛の妻であるネフティスの細い指が、セトの胸元に伸びる。
    円を描くように胸の色づいた個所をなぞり、中心の膨らみを指の腹で押し込む。その仕草に既視感を覚えて、セトは眉根を寄せた。
    これは、ネフティスとの閨でセトが施している愛撫の手順だ。それをなぞってくれていると思えばいじらしくも感じる。
    けれど・・・・と、セトはネフティスの下肢の方に視線を向け、直視できずに目を反らした。
    彼女の白い腰に食い込むように這っている蔦。それによって固定されているのは、雄々しく反り返っている男性器だ。
    それが本当に男性器なのかは分からないが、脈打つ陰茎も、その下の陰嚢もセトが知るそれと形状は同じだ。いや・・・・陰茎は見たことがないほどに凶悪な太さと長さではあるが、基本的な形は同じだといいって言いだろう。ただ、明らかにセトが知るものと異なるのはその色合いだった。
    兄であるオシリスの肌よりも二段階くらい濃い緑色。オシリスが使う植物の茎よりもやや暗い色合いは、人間ではありえない。神々であっても、植生や豊穣の権能と紐づけられる神だけが纏う色で、否応なしに兄であるオシリスを彷彿とさせられる。その人間が作り出す青緑が時と共に黒ずんでいったような色合いはグロテスクで、その緑色の性器はネフティスの白い肌から浮き上がっているようにも見えた。
    どうしてそんな色合いなのか、という疑問はない。セトとネフティスの兄であるオシリスがこれを用意したからだ。
    植物を編み上げて作ったような妙な肉質は、兄の肉体に似ている。生命の神であり、人間達の誕生も生死も司る神であるオシリスの力が籠っていると思えば、セト達の目的にも添うだろうと期待できる。それであっても、男から見ても規格外のそれに畏れのような感情を覚えてしまう。

    「セト・・・・恥ずかしかったら、明かりを無くしましょうか?」
    「・・・・・・・」

    セト自身認めがたい恐怖という感情を、羞恥として受け止められ、セトはこくん、と頷いた。
    神は目でものを見ているわけではないのだから、視界の有無はほとんど意味を成さない。それであっても、この気持ちを抑えることができるのであれば、どんなことでも縋りたかった。これから行うことを考えると、暴れ出したくなる。目の前にいるのがネフティスでなければ、きっと耐え切れずにぶちのめしていただろう。
    これから、セトはネフティスと子供を作る。
    ただし、セトが受け身になり、精を自身の身の内で結実させることで・・・・
    それが、セト自身が望んだことだった。
    セトの後悔を溶かすように、ネフティスの嫋やかな身体が、柔らかな乳房がセトの身体に寄せられる。
    ネフティスの手の中にある黒い布がセトの目の上に被せられ・・・・そうして、セトの視界は閉ざされた。










    「いい子ね、セト」

    黒い布で目元を覆われ、視界が無くなったはずのセトの頬に触れる。
    いつも取らない冠は取ってもらって、赤い色の髪がその顔を彩っている。
    その忌避される髪色を嫌って、セトはあまり冠を取らない。光がない閨で取ることはあるけれど、取らないこともある。だから、冠を取り払っただけで、セトがずいぶんと無防備に見えた。
    こうして見ると、ネフティスとセトは驚くほどに顔が似ている。そして、イシスとも。
    性差がない頃は、並んでいたら双子のようだ・・・と言われたことを思い出す。いつ言われたのか、誰に言われたのかもよく分からないけれど、幼い頃のセトはそれはそれは美しい子供で、強く神々の目を惹いた。隣にいるネフティスを素通りしてセトに注がれる視線に、劣等感を覚えたのを覚えている。燻るのは小さな嫉妬だ。男神であるのに、武骨さのない綺麗な顔。その色は鮮やかで、ネフティスのぼんやりとした色よりも、目を惹く。
    そして・・・・ネフティスの知る身近な男神は、このセトの美しい顔と均整の取れた裸身に欲を覚えている。
    いっそ、セトと一つの存在であればよかったのかもしれない。
    そうすれば、今感じている暗い感情の全てを知る必要はなかっただろう。

    「・・・・セト、後ろを向いて膝と肘をついてくれる?」
    「な・・・・そんな、恰好・・・・」
    「私だと、貴方を支えられないから・・・・ね?」

    ちゅ、と触れるだけの口づけを頬に落しながら懇願すれば、セトは何度か息をした後に頷いた。
    女を組み敷くようにセトを抱くことはできない。たぶん、セトは仰向けの状態では自分から腰を上げてくれないだろうし、横たわるネフティスの上に乗ることも難しいだろう。後ろからするのが一番楽な体位だ、ということに対しては異存はないはずだ。

    「ねぇ、頑張って。私も頑張るから・・・・子供のために必要なことなの」

    子供・・・・その単語で、セトは諦めたように身体の位置を変えた。
    それに、魔法の言葉のよう、と感想を抱きながら、ネフティスは予め用意していた香油を手に纏わせた。
    とろり、とセトの丸みを帯びた臀部にそれを落とし、それが伝う割れ目をなぞり、つぷ、と指先を入れる。そうすれば、セトが引きつったような声を漏らした。

    「ひっ・・・・」

    後孔で繋がる交合をセトを行ったことはない。セトからすれば、これは『無駄』な行為だ。
    人間は排泄で使う場所だが、神は排泄をしない。ただ性器の代わりとして楽しむことができることは知識として知っている。こちらを好む者もいるようだが、セトは全く興味を抱かないようだった。ネフティスのこの場所は何にも繋がっていない。
    けれど、セトのこの場所は、先日入れた創造の力に繋がっている。

    「セト、大丈夫?冷たくはない?」

    優しく問いかければ、こくん、と肯きが戻る。そんなセトの様子を、悪漢に襲われるも敵わないと悟り、早く終われ、と投げやりになっている生娘のようだ、とネフティスは思った。今日、セトは、初めて犯される。昨日までに何をされるのかを理解して、創造の力も受け入れた。もう後戻りはできないことをセト自身がよく分かっている。それでも、自分を犯される被害者に置きたいのに、こうしてセトを辱しめているのはセトが愛する妻であるネフティスで、仕草も、言葉も優しく、不満の行き場がなくてセトが追い詰められている。

    可哀そうなセト

    くち、くち、と音をさせながら、ネフティスは香油を継いでその場所を潤す。
    ネフティスは自身の指が立てる水音に、目を細めた。
    自然に潤わないその場所を香油で潤して、指で掻きまわす。ネフティスではセトの腰を抱え上げられないから、四つん這いになるように『お願い』して晒された後孔は綻びかけた花のような慎ましい色をしている。指を抜いたことで閉じてしまったそこに、ネフティス自身の意思から外れてそそり立っている男根の先端を触れさせる。それに対して、びくり、と震えるセトの背を見下ろしながら、ぐい、と一息に腰を押し込んだ。

    「あ、ぐっ・・・・」

    慣らしが足りなくて、セトは痛みがあるのかもしれない。
    けれど構わないだろう、とネフティスは無造作に前後に腰を揺すって奥を目指す。
    だって、ネフティスの反応だって、セトはあまり気にしない。
    この『性器』はネフティスの感覚とは繋がっていない。この行為そのものにはネフティスが快感を覚えることはないけれど、いつもネフティスを組み敷いて、精を吐きだしているセトを犯しているという事実が、たまらなくネフティスの精神を高揚させた。夫としてネフティスを支配しているセトを、今、ネフティスが支配している。セトよりも優れた男性器を突き刺して、セトよりも強大な雄であるオシリスに、ネフティスを介してセトを犯させている。
    そのことは、セトは知らない。
    今、セトを犯している性器が、オシリスの性器そのものだということを伝えていない。

    「ふ・・・ぁ・・・・ぐっ・・・・ぅ・・・・」

    ネフティスが腰を前後する動きに合わせて、セトが呻いている。
    ぶるぶると震えているセトの手はきつく寝台のリネンを握りしめて、この受けている仕打ちに対する暴力的な衝動を逃がしているように見える。きっとそれはすべてネフティスを傷つけたくないというセトの愛情なのだろう。

    遅すぎる

    湧き起こってきた酷薄な感情に身を任せて、ネフティスはセトの中が傷つくのも構わずに長大な性器を叩きつけた。
    ぱん、とネフティスの腰とセトの尻が打ち合い、ふぅ・・・とネフティスは息を吐きだした。
    寝室には、はふ、はふ、と息を吐くセトの出す音ばかりが大きく響いている。
    大丈夫?と声音ばかりが優しい声で尋ねながら、答えを聞かずに前後に動かす腰の動きを再開する。
    男を犯す経験がないネフティスの技巧は拙いだろう。ただ動物のように腰を前後に動かすことしかしない。今、セトを犯している男性器と感覚が繋がっているわけではないから、セトのいいところも分からない。それであってもセトの声には快感めいた色が混じり始めている。
    セトに受け身の才能があるのか・・・・それでなければセトの中で様々な角度で動き回っている男性器のせいだろう。前後の動きばかりはネフティスが担っているが、上下左右に、円を描くように、小刻みに震えるように、その性器はセトの中を蹂躙している。その動きのえげつなさは、それをセトの中に押し込んでいるネフティスですら恐怖を覚える程だ。
    そして・・・・恐怖と共に、僅かな羨望も感じる。
    こんなにも激しく、壊されそうなほどに男に求められる経験はネフティスにはない。
    セトは確かにネフティスを愛してくれている。丁寧に、優しく、セトからすれば信じ難いほどに慎重に、ネフティスを愛してくれる。
    夜の営みも男神らしく、充足でいえば人間の男とは比べ物にならない。
    ただ、淡白だ。
    一度ネフティスの中で果てれば、セトは身体を離してしまう。そうして、これで子供ができるだろうか、と無邪気に笑うのだ。
    二度目を求めれば与えてくれることもあるけれど、結実したかも分からない子供に負担にならないだろうか、と渋ることも多い。
    セトにとって、愛を交わすことは子供のための付帯行為であって、それそのものには大した魅力はない、とでもいうように。
    愛し合った結果として子があるのではなく、子を得るために愛を交わす。
    戦争でヘリオポリスから長く離れ、戻ってくれば子のためにネフティスを抱き、またすぐに戦場に発つ。そうして次に戦争から戻ってきた時に、膨らんでいないネフティスの腹を見て、一瞬だけだが落胆を滲ませるのだ。
    確かにセトからは愛されていると思うのに、ネフティスは求められているという気持ちにならない。
    ネフティスの嫌がることは一切行わないセトは、ネフティスの肌を強く掴むこともない。
    今、ネフティスの腰を、太腿を、臀部と女性器の表面を這っている蔦の方が、よほど乱暴だろう。
    セトの手では両手で掴んでも回りきらないネフティスの腰を、深い緑色の蔦が肌に食い込むほどに締めあげている。
    それが、この場に居ないオシリスの手で掴まれているように感じて、ネフティスは自身の女性器が潤うのを感じた。
    セトの中に納めた男性器をネフティスの中に納め、相手の望むがままにしてもらったら、それはどれほど・・・・

    「うああっ!!」
    「っ!」

    セトが高く啼く声に合わせて、ネフティスの身体にも男性器を固定していた蔦が食い込む。
    その感覚にネフティスの身体から力が抜け、四つん這いの体勢を保てずに寝台に横たわったセトに重なるように身を倒した。
    ネフティスの神としての感覚が、セトの中に種が吐き出されているのを知覚する。
    そうして、その種を受け入れ、結実しようと・・・・・かつてネフティスのものだった創造の力が開かれていくのを。










    「セトに・・・・種が、ない?」
    「そうだ。セトに自覚はないが・・・この種に命の源となる力はない」

    どれほど子供を願っても結実せず、セトからは「次がある」と何度も慰められ、義務のように身体を重ねる。
    その日も、戦場から一時帰ったセトと性急に体を重ねた後だった。そうして、夜明けも待たずに戦場へ戻って行ったセトを寝台から見送り・・・・きっと何か張り詰めていたものが切れてしまった。どうしようもない惨めさで涙が止められなかった。
    誰かに話を聞いてもらいたかった。でも、イシスは駄目だ。だって、イシスだって子供を欲しがっている。
    オシリスがどうしてイシスに子供を与えないのかは知りたくないけれど、きっとセトのためだ、という予感があった。
    セトが子どもを欲していて、ネフティスが子を身籠ることができないから・・・先を越す形で子を得てセトに妬まれることを避けたかったオシリスが、イシスに子を与えることをしないのだろうと・・・そう考えるのは難しくない。
    だから、イシスに元へ行けない。
    では、豊穣と多産の神バステト? いいえ、太陽の娘である彼女にこんなことを漏らすなんてできない。
    敵対している太陽神の陣営なのだから、恥部になり得る情報は隠さなければならない。
    自ずと相談できる相手は限られ、ネフティスはオシリスの元に相談しに行った。
    そうして伝えられた内容に、切れたと思ったものが粉々になった気がした。
    新たな神の創造は女神の権限だ。だから、できない場合は女神に不備があると思われる。セトだって、子供ができなかったと伝えれば、視線に不満とも憐憫ともつかない感情を乗せてくることがある。暗にネフティスが不妊で、原因はネフティスにあると思い込んでいるからこその反応だ。
    ネフティスが不妊だと伝えれば、きっとセトは残念がるけれど許してくれるだろう。
    仕方なかった、愛しているのはネフティスだから、できないのであれば子供は諦める・・・・そんな優しい言葉でネフティスを慰めるだろう。
    本当の非はセトの方にあるというのに、それを隠せばネフティスを悪者にして、ネフティスを許す寛大な夫として満足する。
    それも一つの選択肢だろう。きっと、これが一番正しく、ネフティス以外の誰も傷つけない。

    「オシリス・・・・お願いが、あります」

    きっと、ネフティスの顔は青ざめて白くなっている。
    頭の中には、いくつかの選択肢が浮かんでいる。
    セトに、セト自身の非を突き付ける選択もある。けれど、それはセトの精神を苛むだろう。
    そうして精神の安定を欠いた戦争の神を宥める役目は、ネフティスに回ってくるのだ。その時の事など、考えたくもない。
    もう一つは、オシリスから種をもらって子を成し、セトの子として偽って子を与えることだ。
    そうすればセトは満足するだろう。生まれた赤子の髪や顔立ちがどうあっても、ゲブやヌトに似たと言えばおかしくもない。
    それに・・・・と、ネフティスは目の前の兄を見つめ・・・そっと視線を外した。
    セトのように乱暴ではなく、セトのように幼くなく、セトのように忌まわしい権能を持たない、平和の礎とも言える権能を持つ神。その神の子を宿すことを考えただけで、平和の神としてのネフティスの女の部分が疼く。
    けれど、これはいけない、とネフティスはその邪な願いを振り払った。

    「セトを傷つけずに、子を諦めさせることはできませんか?」
    「・・・・・そうだな。私から話してみよう」

    そうしてオシリスに任せた話は、思わぬ方向に転がった。
    子を産むことは神の命を奪う可能性がある危険があると告げれば、セトは残念がりながらも子を諦めた。
    ネフティスのためだ、と言いながら、子ができないことを残念がるセトに対して浮かんできた感情は、暗く淀んだものだった。暗い感情そのままに告げた「セトが産めばいい」という言葉をまさか本当にしようとするなんて、ネフティスも想像はしていなかった。そんなセトの思い付きに、オシリスが積極的に乗ってくることも、予想外だった。
    セトはよほど子供が欲しかったのだな・・・・という呆れと共に、ネフティスは自身の創造の力をオシリスに委ねた。
    それは砂の形に調整され、ネフティス自身の手でセト中に予め納められた。
    後は、セトの種を収めた・・・・とセトだけが思っている男性器で、種を注げばいい。
    実際にセトの胎内に注がれるのはオシリスの種だ。
    セトの種は実を結ばないのだから、仕方がない。言ったらセトを傷つけてしまう。
    そんな言い訳を心の中でしながら・・・・ネフティスは『夫』に種を注ぐ行為を止めようとは思わなかった。






    動きを止めたネフティスの腰に固定されていた男性器が、激しく脈打っている。
    セトの中に、オシリスの種が吐き出されている。
    ネフティスの創造の力は砂に形を変えられて、セトの中に仕込まれている。もう一度変わった形は戻らないのだから、それがネフティスに戻ることは永遠にない。ネフティスは子が欲しいというセトの望みを叶えるために・・・・そして、セトの子を孕まないために、その選択を了承した。
    ネフティスの『女』は、もうネフティスの中にはない。オシリスに渡して、形を変え、ネフティス自身の手でセトの中に納められてしまった。
    ネフティスが震えるほどに大量の精が、セトの中を満たしている。それを吐き出した肉の幹を潤し、胎の奥まで埋め尽くしている。
    そこで、セトの『女』を犯す幹は、もうお前は用済みだとでも言わんばかりにネフティスを突き放した。
    あんなに強くネフティスを縛り付けてくれていた蔦はするするとほどけ、代わりのようにセトの太腿や腰・・・そこに留まらず、上半身まで伸びて四肢に絡みついてセトの後孔を犯す雄を固定している。痛ましいほどに広げられたセトの秘所から見える幹は、根元までセトの中に納まってしまっている。
    寝台でぽつん、と座り込んだネフティスは、胎内で暴れまわる性器に身もだえているセトの視界に入らない。当然だ。視界を閉じさせたのはネフティスなのだから。
    そしてネフティスの一部で、共犯者でもあった男の象徴は、セトに絡みついて、他は必要ないとでも言っているようだった。

    「・・・・・・・」

    ネフティスは自身の秘所に指を伸ばし、そこが潤んだままであることを指先で感じた。
    蔦に圧迫されただ濡れただけの秘所は、目の前の痴態を目にしたからか、未だにしっとりとしている。
    そうして、セトの後孔を埋めている蔦の塊に目を細めて、ネフティスはセトに手を伸ばした。

    「セト」

    ネフティスの指先が、痛そうなほどに張り詰めたセトのものに触れる。
    びくり、と震えるセトの仕草から伝わる感情は、困惑。
    それに表情だけで微笑み、セトを胸を押して寝台に横たわらせた。
    横たわったセトを跨ぎ、指で自身の秘所を広げる。そして、角度を合わせて太ももまで雫を垂らしてぬかるんだ場所に迎え入れる。
    何度も繰り返した行為に、躊躇いはない。慣れた感覚に、秘所の抵抗も少なかった。

    「・・・・・・ふぅ」

    空の胎で、種を吐かない雄を食む。
    それは、最後まで収める前に呆気なくネフティスの中に蜜を吐いた。
    放たれたもので、滑った秘裂がさらに滑りを増す。何度か腰を揺らしてから、身体の向きを横向きにずらし、一気に腰を落とした。
    先ほどとは違う場所で肉が打ち合う音を耳にしながら、自身の奥に意識を向けた。セトは知らないようだけれど、この角度が一番いいところに当たる。激しく突かれると快楽よりも痛みが強いため、こうして奥を押される方が満たされる。そんなことを、告げることもなかったし、これからもないだろう。
    セトとの間にあったのは、快楽を追うというよりは、子を作るための儀式のような行為だった。
    深く繋がったまま、目を閉じてセトの奥へと意識を落としていく。セトの奥の、創造の力へと。
    元々はネフティスの元にあったものだ。だから、分かる。それは、セトの中で歓んで綻んで、与えられた種を受け入れている。
    それを意識するだけで、セトを包む場所が潤っていく。
    吐き出した種を塗り込めるように振動する肉の幹は、容易くセトを高まらせ、落とす。
    ただ包み込んでいる肉の中へ吐き出される、セトの結ばずの種。
    それを受け止めた秘所をさらに押し付け、ネフティスはセトを誘うように手を伸ばし、起き上がらせる。
    荒く息を吐き、自分が何をしているのかも分からなくなっているような『夫』をネフティスを押しつぶさせるように倒す。
    固い筋肉に覆われた躰の重みと、不自然な体勢で寝台に倒れたために生じた痛みを受け入れながら、離されないように足をセトの腰に回す。
    密着すると、より強くセトの中で動き回っているものを感じることができる。
    セトの深いところを抜けて、胎の奥まで入り込んで、自分を覚えさせるように震えている。

    「あ、あ、・・・・・」

    半開きの口で、わけも分からない声を出すばかりのセトは、きっと今の状態も知覚できていない。
    性器を繋げているが、これは性交ではない。ネフティスがやっていることは、儀式だ。
    オシリスの蔦に咎めるように爪を立てれば、言い交わしていた内容を思い出したのか、セトの腰に回したネフティスの足を・・・セトと繋がり合った腰を固定する。こうしてネフティスとセトが繋がることも、オシリスの言いつけだった。
    オシリスが、セトとオシリスだけでは神の魂を呼び込めない、と言っていた。だから、ネフティスが必要だ・・・と。
    オシリスに必要とされた・・・という高揚は、ネフティスに簡単に愚かな行いをさせる。女神の大きな権利であり創造の力を手放させ、こうして何も結実しない肉の交わりを躊躇わせない。
    女神しか呼び込めない魂を呼ぶためだけに繋がった行為なのに、背筋を震わせる快感にネフティスも目を閉じた。
    セトの肉を通して感じる振動は、セトの中を蹂躙しているものが発している。
    そうして、セト越しに感じる振動に合わせて、足は絡めたままに、大きく腰を振った。
    急激な刺激にセトが声を漏らし、ネフティスも奥に当たって小さく呻く。
    高まりきるには足りない快感を補うように、指先で敏感な芽に触れ、ぬめりを擦り付けるように動かす。
    命を生み出さない男の性器と、命を育めない女の性器が繋がっている。これは命を産まない行為だ。
    本物の性器は、セトの胎の奥底に沈められて、別の男の精を受精して新たな命を結ぼうとしている。
    結ばずの種は、ネフティスだ。
    女神だけに与えられた権利を手放してしまった。もう、ネフティスは『女』ではない。
    けれど、こうして、男の性器に犯されるセトと繋がっている時だけ、ネフティスも『女』で居られる。セトから離されてしまったら、きっと誰もネフティスを『女』としては扱わないだろう。
    子ができればセトはそちらに夢中になるだろう。子を作るための行為を、その目的もなしに交わすことをセトは望まないだろう。そして今、セトとネフティスを犯す雄は、この時だけだ。セトに新たな子を授けるためにセトの中に踏み入ることはするかもしれないけれど、ネフティスに触れる理由は一つもない。
    この行為にも、いずれ終わりは来る。魂が訪れれば、もうネフティスは必要ではない。
    ネフティスが女で居られる時間が、ネフティスが命を育む時間が終わる。
    それは分かるのに、呑み込み切れなくて、ネフティスは目の前の身体に縋りついた。
    セトの中に納まった『女』への雄からの蹂躙を分け合うように、用途を果たせない性器で、腰の下で繋がって、女の上半身と男の上半身が絡み合う。
    それだけでは命も紡げず、魂すらも作れない不完全な命が、まぐわって一つの命を作ろうとしている。
    命を育む権利を失ったネフティスと、ネフティスの力を宿したセトと、今だけは一つ。
    女と男、二つの性と、二つの顔と、二対の腕を持つ歪な命で居られる。
    二人でともにオシリスに犯されて、孕まされて、役目を終えて。
    切り離されて、死んでしまう、その時まで。








    シャム双生児






    ♰ ♰ ♰ ♰ ♰ ♰ ♰ ♰ ♰ ♰ ♰  
    サブタイトル、【マタハラ夫への鉄槌】にしようかと最後まで迷った。
    ネフとも合体したオシセト子作りで、魂問題も解決して、皆(イシス除く)の子としてアヌビスが生まれるよやったね(酷い)


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