ずっと隣のNarcolepsy「麦わら屋、もう放課後だぞ。いい加減に起きろ」
死んだように保健室のベットで眠っている麦わら屋のデコを軽くつつくと、麦わら屋は「ん……? 」と声を上げ大きな欠伸をすると気だるそうな目を擦りながらのっそりと起き上がる。
「〜……、トラ男。おれ、また寝てたのか……。って、いうか! 夕方じゃねぇか! 」
起きて早々騒がしく立ち上がり窓の方へ駆け「嘘だろ……! 」と絶望する麦わら屋は、今にも泣きそうなほどの顔で俺を見た。
「見ての通り放課後だ、帰れ」
麦わら屋に伝えるが麦わら屋はそんなこと聞きもせずお腹から爆音で腹の音を鳴らした。
「今日、サンジがおれにも昼飯に弁当作ってくれるって約束した日だったのに、もう昼も過ぎてるじゃねぇか……! 」
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