潔世一の幼馴染み。240。
俺達のいる第伍号棟では、一番に強いというしるしだ。
その数字を左腕につけて、俺に気づき、笑いかけてくる、苗字名前が。
その脇に見えたのは、たぶんチームメイトの奴らだと思う。白髪の大男が名前の腕を引っ張って、「名前…玲王に怒られる、」と言っているのを聞いた。
サッカーを始めたのはほぼ同時期だったし、なんなら俺がやってたから名前もつられて始めたのに、いつの間にか知らない人になったみたいな違和感を覚える。
俺は学校のサッカー部に入ってたけど、名前は中学からスカウトされて、有名なサッカークラブに入ってたから、ちゃんと顔を合わせたのは久しぶりだった。
身長も気付いたら抜かれてたし、髪は金髪に染められてたし、俺の記憶止まりの名前は大きく塗り替えられていった。
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