化け物の産物(シンキラ)シンにとってキラの部下として働けるようになったのは嬉しい事だった。キラの為に何か出来るのが嬉しくて、ついて回ってはパタパタとしっぽを振っている。
それは、周りにも目に見えて判ることで、大戦の英雄として称えられるキラに懐いているのだろうと思われていた。
一部の者以外には。
ある日、キラに差し入れを持って行こうと思って自動販売機に立ち寄ったシンの耳に入ってしまった。
「ほら、アイツだよ・・・化け物の下で働いてるの」
「何考えてんのかわかんねーよな。大戦の英雄だって言っても限度があるだろ?」
大戦で確かにキラ・ヤマトは活躍した。シンに敗れたと言っても伝説級の活躍はザフト内で噂になっている。
実際MS戦では誰も勝てない。絶対的な力を畏怖する声も恐怖する声も、こうやって蔑まれる声すらある。
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