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    hanten102

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    hanten102

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    ガンダムSEEDDESTINY(シンキラ)89さんのメイドなシン君とキラさんの素敵イラストを見て勝手に書きました。*未来設定です。モブが出てきます。色々変な設定つけちゃいました、甘くなりませんでした、スミマセン・・・。

    #シンキラ
    cincilla

    似合いの二人「さっさと終わらせましょう!!」
    「・・・そうだね」
    こそこそと話し合うのは黒髪に赤い瞳のシンと、茶色の髪と紫色の瞳のキラだった。だが、その恰好はいつもの軍服ではなく・・・胸元に大きいリボンとひらひらとした白いエプロンに黒いスカート・・・メイド服を着ている。ついでにネームプレートにはそれぞれの名前が書かれていた。
    事の発端は、大事な会議にキラが遅刻した事である。
    ラクスが下した罰ゲームというのがこの「メイド服での掃除奉仕」ということで。
    同じ隊であるシンも巻き込まれてこの有様だった。
    ひらひらしたスカートは動きずらいし・・・何より。
    (キラさん可愛すぎだろ?!・・・こんなの他の隊の奴らに変なちょっかい出されたら・・・)
    キラの女装は本当に可愛らしくて、男だと判っててもドキドキするのだ。
    自分ですらこうなのだから、何かあってはたまったものじゃない。
    「キラさん!!!何かあったらすぐ言って下さいね」
    「へ?何かって・・・?」
    「変な奴に絡まれたり、変な奴にナンパされたり、変な奴にセクハラされたり・・・」
    「・・・そんな変な人いないよ」
    「いるんですよ!!」
    判ってくれない上官に焦れるシンであった。キラはモップの水を絞り床を拭きながらシンの方を向き直る。
    「それに、シンの方が似合ってるし可愛いから、僕心配だなあ」
    「・・・はい?」
    なんて言った今?!と手に持っていたハロを落としてしまった。鍵がかかっている部屋も開けられるようにとハロを託されたのだ。コロコロとハロは転がり「ミトメタクナーイミトメタクナーイ」と言った。
    「・・・キラさん?」
    「え?何かおかしなこと言った?」
    「キラさんが似合ってて可愛いに決まってるじゃないですか!!だから俺は心配してるんです!!」
    「・・・僕が?!本当に?・・・ありがとう、シン」
    照れたようにはにかむキラにシンはドキリとする。自覚がないって怖い。
    その時、ハロが何処かの部屋を開けてしまい、そこからひょこっと他の隊の者たちが顔を出した。
    こちらを一瞥すると「なんでこんな所にメイドが居るんだあ」と言う。咄嗟にキラを庇って前に出た。
    明らかにこちらを値踏みしている。そんな目だった。
    「可愛いなあ・・・ちょっとこっち来てくれないか?」
    「なんで行かなきゃならねーんだよ?」
    「なんだ、男か・・・まあいいけどな」
    男が乱暴にシンの腕を掴んだ瞬間、シンはその男を投げ飛ばしていた。
    フリルのついたスカートがひらひらと宙空をよぎる。
    「キラさん!!逃げて下さい!」
    「・・・シンを置いて行けないよ!!ハロ!!」
    部屋に居た仲間たちが次々かかって来るのをシンは蹴り飛ばし殴り飛ばし応戦する、その隙にハロがキラの元に飛んで来た。キラはとあるスイッチを押す。
    「シン!呼吸止めてて!!」
    「え?!!」
    ハロから煙のような物が噴出され、煙が晴れた時にはぐっすり眠っている男たちがいた。
    「なんですか・・・これ?」
    「僕がラクスの護身用につけた眠り煙なんだけど・・・僕らが使うことになるとは思わなかったな・・・それより」
    キラはシンの身体をじーっと見て、怪我がない事を確認して安堵したようだった。
    自分を心配してくれる上官にじーんとするシンであった。
    「・・・ほらね」
    「え?」
    「シン可愛いんだから、注意しなきゃって」
    「・・・・・」
    キラに言われて、シンは真っ赤になった顔を手で隠した。
    素直になるって難しい。でもキラの傍だと素直になれちゃうのだから変な感じだ。
    「キラさんは・・・今日本当に可愛いです」
    「シンもだよ」
    「じゃあ、一緒ですね」
    「そうだね・・・」
    そこまで言って、深呼吸を一つする。・・・今の自分が可愛いのだというのはキラが言うのだから素直に認めようと思う。
    それでも言っておかないといけない気がした。
    「でも俺、可愛いだけじゃないですから!!」
    「判ってるよ・・・シン、カッコ良かった。・・・好きだな」
    「へ?!」
    急な言葉にシンが瞬きを繰り返す。キラはハロを持つとシンの手を握ってその場から歩き出した。
    「可愛くても、カッコ良くても、シンの事好きだよ・・・僕」
    ニッコリ笑って言うキラの言葉は真っ直ぐで。シンの身体に雷が当たったかのような衝撃を食らう。こくんと喉を鳴らした。
    「・・・本当ですか?俺も・・・キラさんの事・・・」
    シンが激しく動き出した心音その音のまま告白しようと握られた手を引いた瞬間、キラの手の中のハロが振動を起こした。
    「あ、マズイ・・・」
    「は・・・」
    「逃げるよシン!!」
    「はいーーーー??!」
    キラがハロを廊下に投げるとハロは明滅を繰り返し凄まじい煙を放出し出した。その煙はどこまでも遠くへと流れて行ったようだった。


    後日、キラの執務室に入って来た者は。メイド服で仕事をするキラと、同じくメイド服で彼に仕えるシンの姿を目撃して皆一様に首を傾げたそうな。
    眠り煙の件で騒然となった先日の事件。勿論ラクスにはバレバレで。しばらくの間内密にメイド服で仕事をするように責任を取らされている二人であった。
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