韋駄天×女夢主3(女夢主視点)目覚めて、上体を起こしたところで、私の意識は覚醒した。
あ、あ……
『マスターは、俺のことが好きなのか?』
『俺のことを男として好きなのか?』
『俺はマスターとキスやセックスをしてみたい』
昨晩のアキレウスさんの発言が、頭や耳で、まざまざと再生される。
そう。昨晩、いつもの魔力供給の後に。上記を問うアキレウスさんに迫られて、逃げ回った末に私は、彼に頭突きをかましたのだった。
脳内で再生されるアキレウスさんの声音は真剣なもので、私に迫って来た時の表情もどれもそうだった。
それなのに、私はろくに言葉を返せず、むしろ返事代わりに頭突きをする有り様で……。
やばい、やばい、やばい
アキレウスさんを絶対怒らせた。
それに、取り乱し過ぎて恥ずかしい。
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