eastdragon_DB @eastdragon_DB我、ナゾノイキモノぞ! ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 109
eastdragon_DB☆quiet followTRAINING57ワンドロライ 第108試合『チョコレート〜chocolate〜』#悟チチ版ワンドロワンライ #天下一悟チチ武道会 #悟チチ #Gochichi #Gochichi60minOneDrawWriteChallenge 空腹を満たすには、茶碗に山のように盛られた米やがっつりとでかい肉がいい。 「おやつ」であれば肉まんを好むのが孫悟空である。 でも、この日だけは例えひとつひとつがとても小さくて、腹を満たすには足りないとしても、チチの作ったチョコレートの菓子が食べたいと彼はねだる。 チチの手から直接食べさせてもらえる甘い甘い菓子に満たされる「欲」に満面の笑顔になる悟空と、そんな夫の笑顔が見たくて、ねだられるままチョコレートの菓子を手ずから食べさせてしまうチチであった。 Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow eastdragon_DBDOODLE57ワンドロライ 第141試合 収穫祭〜Harvest Festival#悟チチ版ワンドロワンライ #天下一悟チチ武道会 #悟チチ #Gochichi #Gochichi60minOneDrawWriteChallenge 秋は実りの季節である。 農業を今の生業としている孫家も忙しい時期となるが、市場に卸せない作物で一層食卓が華やかになるのもこの季節だ。 そしてその中でも。 「今日はお祭りだべよ」 パオズ山自体の恵みを籠に入れて家に戻ってきたチチの言葉に、悟空は破顔して、家族との連絡ツールとして覚えたスマートフォンでのメッセージのやり取りで長男と次男に連絡し、学校に行っているふたりは本日は早く帰る内容を送ってきた。 子供らの帰宅するだろう時間に合わせて、チチが調理を始める。 自分達で育てた秋野菜とパオズ山のキノコの天ぷらが本日のメニューだ。大食漢な家族なので、大量に揚げることになるので賑やかな音がなかなかやまない天ぷら鍋にわくわくする。 942 eastdragon_DBTRAINING57ワンドロライ 第140試合 彼岸花〜Spider lily~#悟チチ版ワンドロワンライ #天下一悟チチ武道会 #悟チチ #Gochichi #Gochichi60minOneDrawWriteChallenge チチは時折、不思議な夢を見る。 いつからかと思い返しておそらくだが二度目の夫との死別の後で、その夢は夢らしく目覚めと共に忘れていたが、ふとあの夢の中に出てくる男が、最近夫が新たに得た力である「スーパーサイヤ人ゴッド」の姿に告示していることに気が付いた。 「赤い髪と眼をした悟空さが夜の彼岸花畑にいてな、おらに彼岸花渡して笑ってくれるんだべ。それで「お嫁においで」っていうもんだから、もうお嫁だべ? っていったらちょっと困った笑い方して……、なんか、不思議な悟空さだったべなぁ……」 夫婦として睦んだあと、夫の腕の中で夜の空を見ていると思い出したというチチの言葉に、悟空は表面上には出さないものの、内心鮫の皮で神経を撫でられるような感覚を覚えた。 548 eastdragon_DBDOODLE57ワンドロライ 第139試合『お酒〜Liquor~』#悟チチ版ワンドロワンライ #天下一悟チチ武道会 #悟チチ #Gochichi #Gochichi60minOneDrawWriteChallenge 悟空もチチも酒は飲めて、それなりに杯を重ねることができる。 どちらも二日酔いも経験してのこれまでだが、一番美味かった酒は何かと問われると曖昧に笑って答えを濁す。 ビールは苦いが喉越しを楽しめるようになっていた。チチとしてはコップ一杯でいいかなと思い、悟空としてはその次に彼女が飲むことが多い果実酒は少し甘い。 後は今の生計を立てているのが農業ということもあってか、様々な作物から作られた酒を小瓶で楽しむようになっている。 酒を美味いと感じられるようになっていた。 でもアルコールを含んだ後の口付けの酩酊間に勝るものは未だない。 272 eastdragon_DBTRAINING57ワンドロライ 第112試合『パンダ〜PANDA〜』#悟チチ版ワンドロワンライ #天下一悟チチ武道会 #悟チチ #Gochichi #Gochichi60minOneDrawWriteChallenge パンダは笹を食べ、あの白と黒の模様でとても愛らしい存在として動物園などで愛でられているが、パンダは漢字で「大熊猫」と書く。 「あと何気にあいつらの眼、しっかりでっけぇ動物のやつだぞ」 「まぁ確かによく考えたらあのまるっとめんこい目元って柄だもんな。だどもやっぱりかわいいだよ」 「いや…、でもな、チチ」 台所で夕食の支度をするチチの回りで何か悟空が邪魔していることを自覚しつつ、うまくはない説得を試みようとしている。そんな光景を孫家の次男である悟天は小首を傾げながら眺め、長男の悟飯は苦笑しながら、今日の家族での外出に弟が買ってもらったパンダのぬいぐるみを彼に手渡した。 「ねぇ、兄ちゃん。なんでお父さん、お母さんがパンダさんのことかわいいねって言っただけだよねぇ?」 524 eastdragon_DBTRAINING57ワンドロライ 第111試合『桃〜Peach〜』#悟チチ版ワンドロワンライ #天下一悟チチ武道会 #悟チチ #Gochichi #Gochichi60minOneDrawWriteChallenge いい匂いがして、甘くて、見た目もかわいらしいというかきれいな果物が、桃だ。 まるんとしてちょっと力を入れれば潰してしまいそうで、悟空としては力加減に気を付けなければいけない。 リンゴと違ってかぶりといけないが、皮をめくって果肉をあらわにするにはちょっとばかり難しい。 自分で食べるには苦労するが、チチが皿に盛って出してくれる桃はとても食べやすくきれいなのでどうしているのかと次の機会に手元を覗いていると、鍋に湯を沸かしその中に桃をまるごとひとつ入れたので驚いた。 十秒程度湯にくぐらせた程度で桃は取り出され、あらかじめ入れられていた切れ目にチチが触れると、桃の皮はするすると気持ちいいくらいに剥けていき、つるんとした果肉が露わにされていく。 408 eastdragon_DBTRAINING57ワンドロライ 第110試合『蝶〜Butterfly〜』#悟チチ版ワンドロワンライ #天下一悟チチ武道会 #悟チチ #Gochichi #Gochichi60minOneDrawWriteChallenge 農業をしていると、個人差はあれど虫の類には慣れていく。 パオズ山という人の手が入っているところが少ない場所にいるのもあり、その慣れについては多少強めだとチチは自負している。 「人っころよりでっかいのとかは苦手だけんどな。食われちまうかもだし」 いや、それは普通に誰もが怖いだろうと思われる。 フライパン山で牛魔王の娘として育ったチチはどちらかといえば「お嬢さま」だったが、強くなったと思う。悟空にしては珍しく昔を懐かしむような感じでそう話すと、子供をふたり産んだりなんやかんやあったから強くなったのだと胸を張っていた。 つい、その胸に手をぽふっと置くと、いい笑顔で下からのアッパーを食らった。いい拳である。 494 related works eastdragon_DBTRAINING57ワンドロライ 第106試合『にわとりChicken〜』#悟チチ版ワンドロワンライ #天下一悟チチ武道会 #悟チチ #Gochichi #Gochichi60minOneDrawWriteChallenge 街に遊びにいった長男、次男がお土産にとフライドチキンを買ってきてくれた。 あたためなおして、家族全員で骨付きのそれにかぶりつく。 かじり取られた肉の大きさに笑いあい、悟空は自分の分をあっという間に食べ終え、子供達は二本目に競って手を伸ばしている。チチは自分の分を子供達に、もしくは悟空にやろうとしたが、夫に手首を取られ指先の油をぺろりと舐めとられて赤面した。 チチの分のフライドチキンだけ冷えてしまうことになったが、家族でおいしく完食された。 234 eastdragon_DBTRAINING悟チチ版ワンドロワンライ『天下一悟チチ武道会』第1試合 『空』#悟チチ版ワンドロワンライ#天下一悟チチ武道会#Gochichi60minOneDrawWriteChallenge#悟チチ #Gochichiチチは亀仙流の使い手であり、その武は亀仙人も認める達人の域であった。 まぁ今は孫もいる身であり、全盛期と比べればゆるやかに力量は落ちてはいるがちょっとした暴漢をこらしめるくらいは未だに朝飯前のことだ。 とはいえ、チチは気は読めないし、気弾も打てない。夫や子供達が得意とするかめはめ波も打てないし、舞空術も使えない。 舞空術については、悟飯からそれを学ぶ際に一緒にできるようになろうとねだらた。それよりもっと前には、悟天が生まれて少し落ち着いたころによければと、悟飯からも舞空術が使えるようになることを勧められたこともある。 だがチチは穏やかに辞退した。 舞空術は確かに身に着けることができれば便利だろうが、気を感じる、気を読むなどのセンスはどうも自分にはないと思ったし、夫が遺した筋斗雲があればチチだって空を移動できる。 子供達はチチのそれに少し残念そうであったけど納得もしてくれたことがありがたかった。 筋斗雲に乗って、空を行く。 朝はまだ少しひんやりした空気の中。昼は、眩しい陽射しの中。夜は満点の空を見られる。 それが自分の身ひとつでできれば、解放感はひとしおかもしれ 1609 eastdragon_DBTRAINING悟チチ版ワンドロワンライ『天下一悟チチ武道会』第2回戦 お題『マフラー』#悟チチ版ワンドロワンライ#天下一悟チチ武道会#Gochichi60minOneDrawWriteChallenge #悟チチ #Gochichi年齢を重ねてきたことで、ようやく見えてきたことがある。 自分の中に流れる戦闘本能については純血のサイヤ人のそれということでどうしようもないとしても、闘いがない日常でもそれなりに生きていけて、それを悪くないと思えるのは「地球人」としての自分の一面で、近しい者に危害が加わることは良しとはしないあたり、色濃いことだ。 穏やかな昼下がり。 最近自分から望んでやるようになった農作業も終えての、自由時間。悟空には瞬間移動があるので西の都にでも行ってベジータと組手などすることも多いのだが、この日はパオズ山の自宅に居る。「ん。大丈夫だべ、ビーデルさ。ちゃあんと出来てるだよ」「本当ですか…?」「んだ。やり始めたばかりのおらよりも、ずうっと上手だ」 この時間は窓から入ってくる陽光で陽だまりになるソファに、ビーデルとチチが並んで座っている。 ビーデルの手には鈎針が握られていて、彼女はいつもは勝気な眉を少しばかりハの字にしながら手を動かし、ソファ前のテーブルの上に乗せられた籠の中の紫の毛糸玉がゆっくりと回る。編み物をしているのだ。 ビーデルは悟飯のハイスクールのクラスメイトだが、それ 1835 eastdragon_DBTRAINING57ワンドロライ 第67試合『ダンス〜Dance 〜』#悟チチ版ワンドロワンライ#天下一悟チチ武道会#Gochichi60minOneDrawWriteChallenge #悟チチ #Gochichi 何度か述べているように、チチの夫である孫悟空は、かのカプセルコーポレーションを束ねるブルマと友人であるため、彼女の誕生日や何かしらのパーティーには孫家に招待をかけてくれる。 チチとて牛魔王の娘なので、主催し招待する側の立場というものを分かっているので最初のころは恐縮しつつも参加し、遠慮なしにご馳走を食べる悟空にひやひやしていたが、ブルマのチチとはママ友であり孫家とは家族ぐるみの付き合いをしていきたいという言葉に心をほどかせてもらい今に至る。 ささやかながらお返しになればとチチは手料理やらジャムなどを作って時折彼女に贈るが、それを本当に嬉しそうに受け取ってくれるものありがたい。 そんなブルマのところで最近またパーティーがあったらしい。 1337 eastdragon_DBTRAINING第18試合『手紙〜Letter〜』#悟チチ版ワンドロワンライ#天下一悟チチ武道会#Gochichi60minOneDrawWriteChallenge #悟チチ #Gochichi 掃除、洗濯、夕食の下ごしらえ、他のこまごました家事が終わると、チチのちょっとした自由時間となる。 自由時間といっても大概は針仕事や近隣(と、言っても孫家からかなりの距離はあるのだが)への用事事や畑の様子などを見にいくことも多いが、まれに本当にぽっかりとそれらもない自由時間がある。 そうなるとチチはお茶を淹れて雑誌を読んだりテレビを見たり、時々午睡をしたりとして過ごすが、気が向くとリビングのとある収納の引き出しを引く。「ああ、そろそろこの便箋もなくなってきてるだなぁ」 言いながら取り出したのは、淡い緑色で揃えられているレターセットだ。共に万年筆も出して、ダイニングテーブルに座る。 「さて、と」 便箋をめくり、チチは慣れた様子で万年筆にインクを補充すると、その切っ先を紙面へと滑らせ始めた。 出だしはいつも決まっていて、「悟空さへ」 である。 書くことは基本とりとめもなく。 自分がその日思っていること、伝えたいことをつらつらを書いていく。満足するまで書いたあとは便箋を折り封筒に入れて封をして、便箋をしまっている同じ引き出しに手紙をしまう。 この手紙は決し 1450 eastdragon_DBDOODLE57ワンドロライ 第86試合『菊〜Chrysanthemum〜』#悟チチ版ワンドロワンライ #天下一悟チチ武道会 #悟チチ #Gochichi #Gochichi60minOneDrawWriteChallenge 秋の孫家の畑の一角には黄色の花が風に揺れる光景がある。 花は菊の花で、観賞用ではなく「食用」だ。 この世の住人に戻り、チチの農業を共にやっていくことになった悟空は花が食べられるのかと不思議に思ったが、意外と食べられる花は多いことを妻から学んだ。そして腹を満たすためというよりは、季節の移り変わりなどを愛でる彩であるということも。 「おひたし、うめぇよな」 「菊花のけ。最初は悟空さ物珍しそうだたったけんど、好物になっただな。だども、この菊は市場に卸す専用だから食べちゃだめだぞ」 「ああ、市場のおっちゃんにもできるだけたくさんほしいって言われてっからな。酒にするんだっけか?」 とある縁起のよいとされる日に菊の花を愛で、花を漬け込んだ酒を飲み、また菊の花の香を楽しむなどするとされている。花屋などでも菊の花は扱われているが、観賞用ではなく食用として最初から育てる孫家のそれは色も香りも味もよいと人気のそれなのだ。 970 eastdragon_DBTRAINING悟チチ版ワンドロワンライ『天下一悟チチ武道会』第7試合 お題『ピアス』#悟チチ版ワンドロワンライ#天下一悟チチ武道会#Gochichi60minOneDrawWriteChallenge #悟チチ #Gochichi「ピアスを開けたい? いいんでねぇか」「…………」「悟天、何か言いたいなら言うだよ」「あ、えっとさ。あっさりOKされるとは思わなかったから」「ファッションのひとつだし、おめぇも年頃だからな。親のおらがしてるものを頭ごなしにダメっていうほど気も張ってねぇだよ」 ソファに座ってのんびりと茶を飲んでいる母に話しかけるタイミングと彼女の期限をかなり慎重に窺って挑んだだけに、悟天の方が拍子抜けしてしまった。 桃色が主体の旗袍に髪を短くした母親の耳元には確かにピアスがされていて、小さく球が揺れている。 ピアスといえばやはり女性ものというイメージがあるし、実際母に話すより前に隣に住む兄に相談してみると「彼女へのプレゼントじゃなくて?」と首を傾げられたこともあった。まぁ悟天とて女の子がつけて可愛い装飾が多いものは興味はないが、小さな銀や金のスタイリッシュなものには憧れる。 耳といういつも露出している部位に身に着けるものだから、やはり一緒に住んでいる家族に黙ってやるのはいかがなものかということと、素行には厳しい母親であるということで話すタイミングを数日前から考えて見計らって挑んだ結果 1737 eastdragon_DBTRAINING悟チチ版ワンドロワンライ『天下一悟チチ武道会』第6試合 お題『アイス〜ICE〜』#悟チチ版ワンドロワンライ#天下一悟チチ武道会#Gochichi60minOneDrawWriteChallenge #悟チチ #Gochichi孫家の日常は多分どちらかといえば慌ただしいイメージかもしれない。 それは確かに事実でもある。 なにせ、パオズ山は緑豊かといえば聞こえはいいが、実際は大型肉食獣も住まう辺境という言葉が相応しく、人が住む場所といえば限られていて村と呼べる存在は山の麓の方にあり、そこから町、都会へとなるとずっと遠くなりそれなりの移動手段が必要だ。 そんな場所で暮らしているものだから、ハイスクールへの登校にも時間がかかってしまう。孫家の長男、悟飯は時間にルーズではないがやはり朝はばたばたしがちだし、悟飯や悟天の父親である孫悟空が現世の人として戻ってきたため家事(主に食事面)が増えたため子供達の母であり、悟空の妻であるチチも所々は慌ただしい。 しかしながら、子供達が成長すれば各々時間の使い方はうまくなっていくし、悟空に至っては修行に出てしまえば家を不在にする時間も長くなり心配はするものの家事の負担は減る。 あと、これは知るものは孫家の面々くらいだが、農作業が終わり昼食も終わったあとの孫家は意外とのんびりとした時間が流れる。 茶を淹れて、ゆっくりと飲む時間。 それはチチがひとりで家を支えてい 2050 eastdragon_DBTRAINING57ワンドロライ 第140試合 彼岸花〜Spider lily~#悟チチ版ワンドロワンライ #天下一悟チチ武道会 #悟チチ #Gochichi #Gochichi60minOneDrawWriteChallenge チチは時折、不思議な夢を見る。 いつからかと思い返しておそらくだが二度目の夫との死別の後で、その夢は夢らしく目覚めと共に忘れていたが、ふとあの夢の中に出てくる男が、最近夫が新たに得た力である「スーパーサイヤ人ゴッド」の姿に告示していることに気が付いた。 「赤い髪と眼をした悟空さが夜の彼岸花畑にいてな、おらに彼岸花渡して笑ってくれるんだべ。それで「お嫁においで」っていうもんだから、もうお嫁だべ? っていったらちょっと困った笑い方して……、なんか、不思議な悟空さだったべなぁ……」 夫婦として睦んだあと、夫の腕の中で夜の空を見ていると思い出したというチチの言葉に、悟空は表面上には出さないものの、内心鮫の皮で神経を撫でられるような感覚を覚えた。 548 recommended works ichiPAST愛妻の日の悟チチ 2 2525_mitukiDOODLEこういうのください ichiMOURNING今日上げた絵のモノクロ。本当は色塗らない予定だったけど塗ってしまったので *ルカ*DONE eastdragon_DBTRAINING悟チチ版ワンドロワンライ『天下一悟チチ武道会』第2回戦 お題『マフラー』#悟チチ版ワンドロワンライ#天下一悟チチ武道会#Gochichi60minOneDrawWriteChallenge #悟チチ #Gochichi年齢を重ねてきたことで、ようやく見えてきたことがある。 自分の中に流れる戦闘本能については純血のサイヤ人のそれということでどうしようもないとしても、闘いがない日常でもそれなりに生きていけて、それを悪くないと思えるのは「地球人」としての自分の一面で、近しい者に危害が加わることは良しとはしないあたり、色濃いことだ。 穏やかな昼下がり。 最近自分から望んでやるようになった農作業も終えての、自由時間。悟空には瞬間移動があるので西の都にでも行ってベジータと組手などすることも多いのだが、この日はパオズ山の自宅に居る。「ん。大丈夫だべ、ビーデルさ。ちゃあんと出来てるだよ」「本当ですか…?」「んだ。やり始めたばかりのおらよりも、ずうっと上手だ」 この時間は窓から入ってくる陽光で陽だまりになるソファに、ビーデルとチチが並んで座っている。 ビーデルの手には鈎針が握られていて、彼女はいつもは勝気な眉を少しばかりハの字にしながら手を動かし、ソファ前のテーブルの上に乗せられた籠の中の紫の毛糸玉がゆっくりと回る。編み物をしているのだ。 ビーデルは悟飯のハイスクールのクラスメイトだが、それ 1835 eastdragon_DBTRAINING悟チチ版ワンドロワンライ『天下一悟チチ武道会』第7試合 お題『ピアス』#悟チチ版ワンドロワンライ#天下一悟チチ武道会#Gochichi60minOneDrawWriteChallenge #悟チチ #Gochichi「ピアスを開けたい? いいんでねぇか」「…………」「悟天、何か言いたいなら言うだよ」「あ、えっとさ。あっさりOKされるとは思わなかったから」「ファッションのひとつだし、おめぇも年頃だからな。親のおらがしてるものを頭ごなしにダメっていうほど気も張ってねぇだよ」 ソファに座ってのんびりと茶を飲んでいる母に話しかけるタイミングと彼女の期限をかなり慎重に窺って挑んだだけに、悟天の方が拍子抜けしてしまった。 桃色が主体の旗袍に髪を短くした母親の耳元には確かにピアスがされていて、小さく球が揺れている。 ピアスといえばやはり女性ものというイメージがあるし、実際母に話すより前に隣に住む兄に相談してみると「彼女へのプレゼントじゃなくて?」と首を傾げられたこともあった。まぁ悟天とて女の子がつけて可愛い装飾が多いものは興味はないが、小さな銀や金のスタイリッシュなものには憧れる。 耳といういつも露出している部位に身に着けるものだから、やはり一緒に住んでいる家族に黙ってやるのはいかがなものかということと、素行には厳しい母親であるということで話すタイミングを数日前から考えて見計らって挑んだ結果 1737 eastdragon_DBTRAINING第16試合『Freestyle』#悟チチ版ワンドロワンライ#天下一悟チチ武道会#Gochichi60minOneDrawWriteChallenge #悟チチ #Gochichi「我流?」「んだ。悟空さの武術スタイル。亀仙流…神様、界王様やあの世のお偉いさんとか、今じゃあウィスさんって破壊神のお付きの天使様に修行とかつけてもらってて、その教えはあるかもしんねぇけど、ほとんど我流だべ」「まぁ……そうなるの、…か?」「なんでおめぇさが疑問形なんだべ」「いやー、別に嫌とかじゃあねぇけんど、なんかヘンテコかと思ってよ。チチは…亀仙流だよな」「んだ。おっとうからみっちりと教わった正統派亀仙流だべ」 型見せるだか? と、腰を落とし両手を持ち上げて構えをとるチチは凛として華の如く。美しい武だ。「ほんっとキレイなもんだよな」「悟空さの構えもてぇしたもんだよ。この人にはかなわねぇって肌ぴりぴりするだよ」「オラおめぇにそんな気ぶつけたか?」「ねぇな」「だよな」「我流ってのがしっくりこねぇべか? 一応いろんな教えをたくさん持ってて、それ全部ひっくるめて修行して発展させてるってのが今の悟空さだと思うけんど。あ、言い方がちょっとカッコ悪いって思ってるんじゃねぇか、悟空さ」「言い方ぁ?」「んだ。悪くはねぇけんどちょっとなんかもうちょっとあるんじゃねぇかって 882 eastdragon_DBTRAINING第17試合『オオカミ〜Wolf〜』#悟チチ版ワンドロワンライ#天下一悟チチ武道会#Gochichi60minOneDrawWriteChallenge #悟チチ #Gochichi「悟空さはオオカミみたいだ」「オラ、狼牙風風拳は使わねぇぞ」「なんでヤムチャさが出てくるだ。おめぇさのことだべ」 時刻は深夜。夫婦の寝室。 このふたつの言葉で状況はなんとなく察していただきたい。 分かち合った身体の熱もほどよくおさまった後、チチは汗を流したいと今夜二度目の風呂に入った。 汗を流すのが目的だったのでそんなに時間もかからず出てきたチチは寝着を纏いドレッサーの前で髪を好きながら、冒頭のセリフを口にしたというわけだ。「鼻が利くからか?」「ああ、確かにそれもあるだな。でも違うだ」 髪を梳る手を止めずチチは鏡越しに笑っている。笑ってはいるが、その中に多少の別の感情も悟空には見える気がする。怒っているというほどではないが、呆れているともまた違うような。 彼女から香る匂いも素朴な石鹸の香りで、強く感情が高ぶっている気配はない。「オオカミの愛情表現って知ってるだか?」「あいじょうひょうげん?」「んだ。今日、悟天が宿題の調べものかなんかで動物図鑑出しててな。だしっぱだったもんだからおらが片付けたんだけんど、何気にぺらぺらめくっててオオカミのページ読んだん 1351 eastdragon_DBTRAINING第18試合『手紙〜Letter〜』#悟チチ版ワンドロワンライ#天下一悟チチ武道会#Gochichi60minOneDrawWriteChallenge #悟チチ #Gochichi 掃除、洗濯、夕食の下ごしらえ、他のこまごました家事が終わると、チチのちょっとした自由時間となる。 自由時間といっても大概は針仕事や近隣(と、言っても孫家からかなりの距離はあるのだが)への用事事や畑の様子などを見にいくことも多いが、まれに本当にぽっかりとそれらもない自由時間がある。 そうなるとチチはお茶を淹れて雑誌を読んだりテレビを見たり、時々午睡をしたりとして過ごすが、気が向くとリビングのとある収納の引き出しを引く。「ああ、そろそろこの便箋もなくなってきてるだなぁ」 言いながら取り出したのは、淡い緑色で揃えられているレターセットだ。共に万年筆も出して、ダイニングテーブルに座る。 「さて、と」 便箋をめくり、チチは慣れた様子で万年筆にインクを補充すると、その切っ先を紙面へと滑らせ始めた。 出だしはいつも決まっていて、「悟空さへ」 である。 書くことは基本とりとめもなく。 自分がその日思っていること、伝えたいことをつらつらを書いていく。満足するまで書いたあとは便箋を折り封筒に入れて封をして、便箋をしまっている同じ引き出しに手紙をしまう。 この手紙は決し 1450