ダイナミクス。Domは信頼の証にSubを支配し、Subは信頼の証にDomに支配される。支配する/されるの細かい内容は個々によって違うが、それは欲求として人間に存在しているものであり、言ってしまえば睡眠や食事と同じだ。満たされなくては、体を壊す。このD/Sというのは、どういうわけか地球人にもサイヤ人にも等しく振り分けられた、ある種の性別だ。
DomのGlareと呼ばれる、Subを支配せんとするオーラや眼光のような何かがSubに触れると、SubはそのDomに跪きたくて仕方がなくなってしまう。心がどんなに拒否をしようと、本能がそうしたいと叫ぶのだ。反対に、相手がSubだと認識すると、Domは己の本能のままに支配下に置きたくて仕方がなくなる。そうなっている。しかし、これがまた不思議なことに、どんな種族でも戦う時だけはその本能はグッと抑えられるようで。まあ戦闘中にそれが罷り通ってしまったら武術大会などは成立しないわけなのだが。一体その仕組みは何故なのか、科学で未だ解明されていない。
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