買い物から帰ってきたら変な本丸に着いた
399:しゅう君審神者
俺「……」
さあ、って、血の気が引いていくのが自分でも分かった
雲「……それ、って、敵の姿も視えてる、って事だよね?
……だったら、教えてよ。どんな奴?普通の遡行軍?それとも他の『なにか』?誰が、何が、ここを……みんなをこんなふうにしたの」
しばらくの沈黙の後、雲さんがみっちゃんに訪ねた
最後のほうは消え入りそうな声で、ジャケットを抱きしめる腕に力が籠もったのが分かった
光「……敵……時間遡行軍の姿は見当たらなかったよ」
俺「え?そしたらやっぱり、なにか他の怪異的な……?」
光「……そう、だと思いたいな」
光「敵の姿は無かった。彼らは仲間に刀を向けて、仲間同士で戦い、傷つけあい、そして折れていったんだ」
:名無しの審神者
:名無しの審神者
ピ
:しゅう君審神者
俺「………………」
光「仲間同士で戦う彼らは、なんというか……普通じゃない様子に視えた。正気を失っている、っていうのかな」
村「……当然、そうなった原因があるって事だよね」
伽「それについても、ある程度は予想が立っている」
村「え?分かるの?」
伽「……音が」
伽「声が、ずっと聞こえている。いくつもの悲憤、怒号……
それらに混ざって、刀が合わさる音、肉体を断ち切る音、……刀が、折れる音」
伽「……アンタ達は何もないのか」
村「……俺は、何も視えないし何も聞こえないよ。俺が二束三文だからかなあ……。もっとぎゅってしたら教えてくれる?」
:名無しの審神者
か
:名無しの審神者
大倶利伽羅も!?
:名無しの審神者
しかもずっと、って事は、あれだよな
多分今も聞こえてるよな
:名無しの審神者
きっっっつ
:名無しの審神者
頭おかしくなりそう
:名無しの審神者
(ごめんこれだけ、「もっとぎゅってしたら教えてくれる?」がかわいい)
:名無しの審神者
(わかる、言葉通り、ぎゅうって抱きしめたんだろうなと思うと)
:しゅう君審神者
そう、江のものたちをぎゅってする雲さんを見たところまでは覚えてるんだけど、あとの事は頭に霧がかかったみたいに何も覚えて無くて
だからここから先は、大広間を出た後、俺の意識が戻ってから3人に聞いた話だ
村「主はどう?」
俺「…………ぃ……」
村「え?」
俺「ご、ごめんなさ、ごめんなさいっ、わ、私のせいで、私が……!」
雲さんが声をかけると、俺は壊れたみたいにこの言葉しか口にしなくなったらしい
泣きじゃくりながら、ただただ誰かに向かって謝り続けていたそうだ
この時点で3人共さっきよりやばいかも、ってなったらしくて、
(俺の一人称は「私」じゃない)
味付け海苔を口に突っ込もうにも泣きすぎてちょっと過呼吸みたいになってたから、
ひとまずこの部屋から出ようって決めて雲さんが泣きじゃくる俺を抱えて玄関まで後退
ちょっと落ち着いたのを見計らって味付け海苔を突っ込んだら意識を失ったのでそこで一旦めちゃくちゃテンパったらしい(テンパりすぎてからちゃんとか凄い事しようとしたらしい)
その後一旦俺を寝かせた後に、
どうやらこの中で俺が一番精神的に良くない影響を受けているらしい事、
あまり長く留まると俺の刀剣男士である自分たちにも精神的影響が出る可能性がある事、
そうなってしまっては脱出も叶わなくなりかねない事。
だったらここで3人で俺の意識が戻るのを待っているより、戦力の分散する事になったとしても、二手に分かれて本丸を調べたほうがいいんじゃないか、って話がまとまったらしい
:名無しの審神者
なるほどなあ
:名無しの審神者
確かにイッチ初っ端からのまれかけてたもんなあ……
:名無しの審神者
それは1が審神者故なのか
はたまた別の理由があるのか
:名無しの審神者
テンパった伽羅坊は一体なにをしたんだ?と
俺の隣のびっくりお鶴が目を輝かせております
:名無しの審神者
アカンのに見つかってしもたなwww
:名無しの審神者
実際気になる
:名無しの審神者
確かに、いつ目覚めるかもわからん1を待つのもなあ
まだ見てない場所とかあるだろ?
:しゅう君審神者
分からない
村雲に聞いたら笑いを必死に堪える表情で「直接聞いてみたら」って言われた
まだ見ていないというか建物の中は殆ど見てない
中に踏み込んだのも雲さんを追いかけてだし
:村雲江
う、ごめんね……雨さんや皆の匂いがしたから、つい……
米俵も落として破けちゃった上に大広間に置きっぱなしだし……
:しゅう君審神者
遅かれ早かれあそこには行ってたやろから全然大丈夫やし
お米には後で俺が謝っとくから!!
:名無しの審神者
マジレスすると閉じ込められた時点で持ってきてる食べ物は持ち帰らないほうがいい
この空間で食べちまうのは多分問題ないが
特に米俵
破けて中身が出ちまったんならそれはもうそっちのもんだ