あの子について知っていることが増えるたびに独占欲は満たされた
子供舌の健啖家
青い瞳に銀の髪に甘く柔らかい目元は王子様もかくやなのに自分では「チャラく見えてる」なんて嫌ってる所
優秀な退治人なのに自己評価が低いから自信がないところ
etc・・・etc・・・
その両手を合わせた指の数を超えるほどの情報の中でも一等すきなのは
『半田君やヒナイチ君は知ってるの?』
「知らねえんじゃねえの。言ってねぇし。言ったら超激めんどくさいことになりそうだし』
ロナルド君のお兄さんが隊長さんだと知っていること。
だって
高校の頃からロナルド君と関係があった半田君も、仕事で関わり合いが増えてきたヒナイチ君も知らない、私だけが知っている『家族の情報』。
それは、私にだったら家族の情報を伝えても、いいと君が思ったという事でしょ。
つまり
式)同居人に家族の話をしだす=家族の話を聞いてほしい=家族を知って欲しい=お前も家族になって欲しい
ans)結婚しよう
になるとき
になれば
になるしかないでしょ!?
結婚するときはいつ?
今でしょ?
※ご家族の話をされてテンション上がっちゃうドちゃん
(略)
「知ってる」
「知ってるって、ロナルド君のご家族をかい?」
「隊長だろう?」
当然とばかりに返されたソレと真直ぐと私の瞳と交差させる金の瞳にゴクリと喉が鳴った。
気づかない訳ないじゃないか
だって半田君だもの。アレだけロナルド君だけを欲している彼が気が付かない訳ないじゃないか