狂い咲く花は風を乱吹く19『ビイマぁああああああ“あ“あッーーーーー!!!!』
まるで呪うかのような痛々しい咆哮が通信から聞こえた
ビーマはダヴィンチの方を見ると、後ろにはアッシュヴァッターマンとカルナが今でも心臓を串刺しにするかのようにこちらを睨んでいた。
『よくもッ!!!よくも…!!!旦那を!!!!我が王を!!!!!』
アシュヴァッターマンの端整な顔が怒りで酷く歪んでいた。黄金の双眼からは血が滲んでいて、その怒声はまるで嘆いている様にも聞こえる。
カルナの方を見ると、こちらはそれほどまでに怒りの感情を表してはいなかったが…怒りは確かにあった。
『ブッ殺す!!!カルデアに帰ったら即ぶっ殺してやるああああ!!!!!』
『…ビーマよ、覚悟しろ』
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