内在する貴方「貴方のことが好きです」
千年に一人の美少女も恐れおののいて隣に並ぶことを辞退しそうなほどに目の前の人物はそれはもう綺麗で。きっと世界中の女性たちが羨んでしまうに違いないほどその肌は白く、きっと日焼けなどしたこともないのだろうなあと、晩吟はぼんやりと考える。
自分など元々色白でもない肌に加えてすぐに焼けて赤くなり皮がむけるのだ。
あれはいただけない。皮がむけている最中の肌の汚いこと。できれば家族にだって見せたくない姿である。
「…あの…?」
小首を傾げるその姿すらも美しい。この世にこんな生き物がいて良いのだろうか。
なんならこの人うちの学校の制服を着ていないか?同級生にいたら気が付いているはずだから後輩…な訳はないし先輩か。
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