ひま君の店閉店と書かれた看板を退かし、店内に入る。もう閉店です、と言い切れなかった爽やかな青年の声。
「 こんばんは。迷惑だった? 」
優しい男。昔から変わらない。こうやって店へ押し掛けようと、拒否する事は無い。
どうして立ち去ったのか、何をしているのかたくさん聞きたいだろうに、彼は聞かない。僕が自分の事を話すのは得意ではないと知って居るから。あぁ、なんて優しい男なのだろう。
「 ある"探し物"を見つけにここへ来た 」
会話を弾ませるつもりは無いが、このままでは気まずいだけだろう。テーブルへ肘を置き、目的を端的に話した。彼らと戦う未来。
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少しの間、ここで寝泊まりをさせてくれるとの事。どうしてここまで人に尽くす事が出来るのか、本人に問いただしてみたい。聞いた所で「 へへ君の方が優しいよ 」とかなんとか返ってきそうだから聞かないが。
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