サラダ記念日「この味がいいねと君が言ったから、七月六日はサラダ記念日っていい句だよな」
七月六日。帝国図書館の食堂はサラダデーとなっていた。サラダと言っても広義なのでサラダチキンも出る。
正岡子規は嬉々としてどんぶりいっぱいのサラダを食べていた。サラダは新鮮なレタスやオレンジ、ミニトマトが使われている。
「喜んでいるね。正岡」
「語感もいいし覚えやすいからな!」
「僕の分も食べそうなぐらいにサラダを食べて」
「いいだろう。夏目。美味いし」
正岡子規と夏目漱石は食堂で食事をしていた。正岡は朝から塩だれ豚丼を食べている。付け合わせの味噌汁も大盛りで葱と豆腐だ。
「ありがとうございます」
調理助手の青年が夏目の前にクレープを置いた。食事になるクレープだ。おやつのイメージが強いクレープだが作り方によっては食事にもなる。
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