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    ゆちょのえっちなやつとか小説とか落書きとかラフとか置く場所

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    色々捏造

    これも完走したらおまけ漫画を付けて本にしたいな〜

    ヤタ兄(仮)6脹相は高専の門前に佇んでいた。門の内側には悠仁が居てこちらを伺っている。彼は何時もの白装束に二つ結び、等身の羽根の大きさでは歩くのに邪魔なので3分の1ほどに小さく現している。
    ここから先は呪いの力が強い。何か結界めいたものを感じる。神社の境内等も結界はあるが、それとは異質だ。

    「脹相、おいで」

    招かざる者立ち入るべからず。呪術界隈とは真逆の性質を持つ彼がここに入るには内部からの勧誘が必要だった。
    悠仁が片手をこちらに差し出した。それを掴んで一本歯下駄で踏み入れた。

    脹相はキョロキョロと高専内を珍しげに見渡しながら悠仁の後を歩く。遠巻きに窓や先輩も物珍し気に彼を眺めていた。

    「虎杖、そいつ何……」

    教室が近付くと伏黒と釘崎がおり、呪霊でも人間でもない脹相に二人揃って奇異な視線を送る。

    「おう、こいつ、脹相」
    「脹相だ、よろしく頼む」

    「「……よろしくお願いします?」」

    脹相が会釈をすると二人もつられて会釈をした。

    教室に入ると白髪の長身の男ー一本歯下駄を履く脹相とはあまり身長差は感じられないがーそこには五条悟がいた。思わず後ずさる八咫烏に五条が笑いかける。

    「存在の相性が悪いね僕達」

    脹相は白い顔をさらに青白くしながらなんとか五条と向かい合って席についた。大丈夫?と隣の席で慮る悠仁に心配かけまいと、問題ないからと微笑みかける。二人のやり取りを、読めない表情ながらも優しい口元を作る五条が口火を切った。

    「さて、じゃあ色々と確認させて頂こう」



    ー八咫烏という存在については悠仁からも多少は聞いてるし調べもついてる、問題は契りを交わしたあとのことだ。人間とそうなった八咫烏や他のそういった前例はあるのだろうか。
    ー八咫烏は聞かないが、他で多少なりとも無くはない。語られるのは何れも人間側が裏切る悪い結末ばかりだが、僅かに最後まで添い遂げる話も聞く。俺たちや他も、お前達で言う縛りには従順だ。長くその摂理に浸っているからだ。神もそうだ。だが人間は自由意志を与えられている。だから約束を反故にする。それが悪い事とは俺は思わない。人間はそういうものだ。
    ーじゃあ悠仁が裏切っても恨まないのね

    悠仁には2人の会話の半分ほどしか理解出来ていないが、裏切るって何だよと口を尖らせた。ちらと脹相は悠仁を見遣り目を細めて照れたように笑った。それが恋慕の顔であることは五条とて理解できる。

    ー構わない。俺たちは呪いとは真逆、祈りの力を司る。悠仁の幸福だけを祈る。

    おや、と五条は目隠しの下で片眉を動かした。彼には恋慕以上があるらしい。

    ーおっけー、じゃあ具体的に「その」後の話だ。契りを結んだらどうなる?赤血操術が使えると聞いたけどそれは残るかな?
    ー恐らく遣いの立場を降ろされる。それに準じた能力も奪われるだろう。赤血操術に関しては加茂家がそうであるように人間の身になっても残るものと考えている。
    ー人間になるの?
    ーもう2000年も人間の体を体現している。烏からも存在が遠い。成るならただの人間だろう。八咫烏の神通力は天地人でもある。
    ーそうか、そうとなれば是非高専に所属して欲しいんだけど。
    ー戦いは神代の時代に終えている。最近は呪霊を祓うことも必要以上にしない。
    ーでも強いよね?
    ーお前程ではない

    クスリと五条が笑う。

    「まあ、そうか。まずは人間に慣れないとかもね。特別一級術師として迎えるよう上と掛け合ってみるよ。」
    「で、次は悠仁」
    「ハイッ」

    話半分に聞いていた二人の話が唐突に終わり、悠仁が居住まいを正す。

    「人魚姫の話は分かるかい?」
    「人魚姫?泡になるやつ?」
    「そう、彼も同じ。悠仁が一生愛してやらないと泡になっちゃうからね」

    え?と悠仁は脹相を見やる。

    「さすがに泡にはならんだろう」
    「喩えだよ、たとえ!まあ、契りが縛りみたいなモンなのは悠仁も分かってるでしょ?脹相を身請けするには覚悟が必要だよってこと」
    「ぜんっぜん無問題」
    「この通りまだガキなんだけどさ〜可愛い教え子だからよろしく頼むね〜脹相くん」

    五条が悠仁の頭をぽんぽんと撫でる。微笑ましい師弟関係に穏やかな顔で頷く脹相。よろしくと差し出された五条の手を一瞥し、「お前には触れたくない」と宣った。今度は五条が賢明な判断だと笑う番だった。
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