思いついたから書きたかった小話 3人でデイリーに行こうと決めたとある日。
一歌がホームに訪れると、白銀の姿はあったが黒金の姿がない。
「しろ、くろちゃんは?」
「・・・・・・まだ来てないっぽいよ」
ホームの隅でぼんやりと空を眺めながら白銀が答える。
「たぶん、しばらく時間かかると思う」
「そっかー。じゃあ今日の格好でも考えていようかな」
座り込んでいる白銀のちょうど近くにある試着室が目に入った一歌。
試着室に入り、くるくると回る。かわいい姿、かっこいい姿、キャンドルが足りなくてギリギリになって手に入れたお面や衣装。
少しずつ貯めてきたアイテム達は、悩むには充分過ぎる量だった。
「うー、しろー」
「・・・・・・何?」
「しろだったら、どんなのがいいと思う?」
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