未定 土曜の昼間すぎ、賑やかだった店内も少し落ち着き人もまばらになってきた頃。どこにでもある普通のファミレスにおいて、一つだけ少し周りと雰囲気の違う卓がポツリとあった。
6人がけの大きめなテーブルに4人で座るそのそのグループは、どう言った関係なのか不思議な組み合わせであった。1人は顔に大きな傷のある大学生くらいのイケメン、1人は色黒で独特な眉をしているがこれまた大学生くらいのイケメン、1人は中学生くらいのかわいらしい少女、1人はイケメン2人より少し年上に見える坊主の男性。兄妹にも見えないし、かと思えば少女も物怖じすることなく他の3人と友達のように接しているため誰かの親戚の子かもしれない。
色黒のイケメンが深刻な顔で他の3人に何かを相談しているようだが、一体なんの話をしているのだろうか。そんなことを考えていると新しい客がきたことを告げるチャイムが鳴ったので慌てて案内口へと向かう。
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