To My Dear 「…という事があってだな。」
イザークはソファーに腰を掛けながら日中に起きた指輪騒動の顛末を、隣に座る同居人兼恋人であるディアッカに話した。
「ははっ!何?そんなおもしれー事があったの?俺もその場にいればよかったな〜。」
「笑い事ではないわ馬鹿者!…オレは明日からどうシホと顔を合わせればいいんだ…。」
イザークの慌てた姿を想像して思わず吹き出してしまったディアッカに対して、当の本人は頭を抱えこんで頭を抱えていた。
戦場ではあんなに頭が切れるのにイザークは変な所で鈍感だよな、と思う。
シホはイザークの事を慕っている。参謀本部勤務に転属してもついてきてくれている事からもそれは誰の目にも明らかだ。
敬愛を通り越してLOVEの方なのでは?とディアッカは訝しみ、一度本人に聞いてみたことがあるが「私はジュール隊長と共に平和を築きたいだけです!勘違いしないで下さい!」とこっぴどく叱られたのはここだけの秘密である。
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