伏黒
42_uj
MEMOいたふし。呪術のないパラレルワールドで霊感のある高校生の伏黒と、一緒におばけ退治をする虎杖の話。⚠️ちょっと流血の描写があります
⚠️関係性が暴力的です
i0320xf1222ワンウィークドロライ
お題「眼鏡」
(2021年10月16日)
星を食べる 日が傾いていく。影が長くなる。校舎も校庭も金色めく。2年の教室は旧校舎の北棟。影に覆われた中庭を通って伏黒のいる教室に向かう。新校舎が完成して吹部の練習が向こうに移ってこっち、放課後の旧校舎はだいぶ静かになった。新校舎のほうからあらゆる楽器のバラバラの基礎練が、校庭や体育館からいろんな運動部のかけ声やはしゃぐ声が遠く響いてくる。
目当ての教室にたどり着くと、おもったとおり伏黒だけが残っていた。頬杖をつき机に置いた文庫本を片手で退屈そうにめくる伏黒に、ゆっくりと近づく。そのすぐ前に立って、眼鏡を奪ってやろうと手を伸ばす。
そこで視線をあげた伏黒と目があう。上目遣いの伏黒と、眼鏡のレンズを通さない角度で。
31176目当ての教室にたどり着くと、おもったとおり伏黒だけが残っていた。頬杖をつき机に置いた文庫本を片手で退屈そうにめくる伏黒に、ゆっくりと近づく。そのすぐ前に立って、眼鏡を奪ってやろうと手を伸ばす。
そこで視線をあげた伏黒と目があう。上目遣いの伏黒と、眼鏡のレンズを通さない角度で。
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MEMOいたふし。渋谷より前。虎杖のことが好きな伏黒、そのことを察している虎杖、両方から話をきいている釘崎が映画を見たり願いごとについて話したりします。(ワンドロで書いた3篇を2021年6月7日にピクシブにまとめた文章。これは同年12月に本にした際のバージョンです。本では最初の章でした)
摸造のピクニック2018.10
1
目を開ける。テレビ画面には映画が流れている。光が淡い。淡い光のなか、頭に布をかぶった子どもが顔を傾けてテーブルを睨んでいる。テーブルには液体をたたえたコップ、空のコップ、乾いたふうな瓶が並ぶ。セリフはない。コップがすべるように動いて子どものそばを離れていく。ひとりでに。子どもがなんらかの能力を使って動かしているということなのかもしれない。子どもの標的は瓶に、別のコップにと移り、テーブルに顔の側面を預けてしまった子どもがどこを見ているのか、もうわからない。空のコップはテーブルから落ちてしまった。
「あ、起きた?」
ベッドにもたれて画面を見つめる虎杖がこちらを振り向かないままで俺に訊ねる。音を立てたりしたつもりはなかったが、気配で察したのだろう。こいつのこういうところは獣みたいだといつも思う。
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目を開ける。テレビ画面には映画が流れている。光が淡い。淡い光のなか、頭に布をかぶった子どもが顔を傾けてテーブルを睨んでいる。テーブルには液体をたたえたコップ、空のコップ、乾いたふうな瓶が並ぶ。セリフはない。コップがすべるように動いて子どものそばを離れていく。ひとりでに。子どもがなんらかの能力を使って動かしているということなのかもしれない。子どもの標的は瓶に、別のコップにと移り、テーブルに顔の側面を預けてしまった子どもがどこを見ているのか、もうわからない。空のコップはテーブルから落ちてしまった。
「あ、起きた?」
ベッドにもたれて画面を見つめる虎杖がこちらを振り向かないままで俺に訊ねる。音を立てたりしたつもりはなかったが、気配で察したのだろう。こいつのこういうところは獣みたいだといつも思う。
ks 倉庫
PAST幼少真希の話捏造もりもり真依、五条、伏黒も出ます 五条の出番が多い
暗いまま終わります 嗜好に合わせて閲覧お願いします
ファンブックで
五条と恵が禪院家を訪れていて、そのときに面識がある…
というコメントから創作したものです
※誤字(指摘ありがとうございます)や一部のセリフを修正しています 12
karerahainu
DONE!注意!イタフシ(虎杖×ショタ伏黒)のログです。
二人の間に性的関係はありませんが、描き手の煩悩の絵なのでなんとなくいかがわしいです。ご自衛ください。充分にご注意ください。 6
満尾。
DONE #伏棘版ワンウィークドロライ第58回「いただきます」第59回「リボン」お借り致しました!伏棘オメガバースです!
前半悠仁目線
→中盤(回想)伏黒目線
→後半棘目線です。
🐺🍙に巻き込まれ🐯。
(続き)深淵の緑 下
https://poipiku.com/4725366/6886913.html
R18パートです🙌
深淵の緑 上『爆ぜろ!!』
呪霊の大群が、バスン!と大きな音を立てて一斉に爆ぜた。
狗巻先輩の呪言の効果だ。俺は先輩に指示されて、工場中に広がった呪霊をかき集めて、走り回った。
もう呪霊の気配はしない。全て排除できたようだ。
「よっし!いっちょあがり!!先輩お疲れ様!」
「だがなー。」
「わ、先輩喉枯れてんね、大丈夫?」
「じゃげじゃげ。」
先輩はポケットからノドナオールを取り出す。
キュポ、と開けて、そのまま容器を口につけてゴクリと飲み干した。
「うわぁ、相変わらずだけど…よくそれ飲めるね、先輩。」
「しゃーけ。」
そう言って先輩はピースして俺に笑った。
もう味に慣れたからなんともないよ、と言ってるようだった。
先輩とそんな話をしていたら、帳が上がって、すぐ近くには伊地知さんがいた。
5195呪霊の大群が、バスン!と大きな音を立てて一斉に爆ぜた。
狗巻先輩の呪言の効果だ。俺は先輩に指示されて、工場中に広がった呪霊をかき集めて、走り回った。
もう呪霊の気配はしない。全て排除できたようだ。
「よっし!いっちょあがり!!先輩お疲れ様!」
「だがなー。」
「わ、先輩喉枯れてんね、大丈夫?」
「じゃげじゃげ。」
先輩はポケットからノドナオールを取り出す。
キュポ、と開けて、そのまま容器を口につけてゴクリと飲み干した。
「うわぁ、相変わらずだけど…よくそれ飲めるね、先輩。」
「しゃーけ。」
そう言って先輩はピースして俺に笑った。
もう味に慣れたからなんともないよ、と言ってるようだった。
先輩とそんな話をしていたら、帳が上がって、すぐ近くには伊地知さんがいた。
kyosukekisaragi
DONEワンライお題:「離さない」虎杖への想いを自覚しつつ、友達という立場で学校生活を過ごすことに甘んじていた伏黒。しかし、ふとしたことから虎杖がモテることに気付き、虎杖に恋人ができた時のことを想像して恐ろしくなってしまう。
伏黒は五条に頼み込んで、卒業後、虎杖に黙って海外任務に逃亡をはかったが――。
後輩の結婚式で、伏黒くんが嫌々虎杖くんと再会しちゃうお話。
Silent escape. 披露宴開始の五分前というギリギリに滑り込んだ先に待っていたのは、伏黒が恐れていた通りの席順だった。
「伏黒、久しぶり!」
パーティー仕様なのか、前髪を少し上げた虎杖は、中に仕込んだ橙色のシャツも似合い、腹が立つ程に決まっている。三年前に会った時より、更に男振りが増したように見えた。
「元気してた?」
反面、顔を合わさなかった期間なんてなかったかの如く、虎杖の人懐こさは変わらない。太陽のような笑顔相手に、話しかけんな、とも、今最悪の気分だ、とも言えず、伏黒はぼそりと返した。
「――それなりに」
たった三人しかいない同級生なのだから、虎杖の隣に自分が配置されるのは予想はついていたものの。苦々しい気持ちで席に着く。これが嫌だったから、伏黒は披露宴の受付もギリギリに済ますように調整していた。宴が始まってしまえば、虎杖とそこまで話す必要がないと踏んだからである。伏黒は今日の一個下の後輩同士の結婚式について、何処までも打算的だった。
6916「伏黒、久しぶり!」
パーティー仕様なのか、前髪を少し上げた虎杖は、中に仕込んだ橙色のシャツも似合い、腹が立つ程に決まっている。三年前に会った時より、更に男振りが増したように見えた。
「元気してた?」
反面、顔を合わさなかった期間なんてなかったかの如く、虎杖の人懐こさは変わらない。太陽のような笑顔相手に、話しかけんな、とも、今最悪の気分だ、とも言えず、伏黒はぼそりと返した。
「――それなりに」
たった三人しかいない同級生なのだから、虎杖の隣に自分が配置されるのは予想はついていたものの。苦々しい気持ちで席に着く。これが嫌だったから、伏黒は披露宴の受付もギリギリに済ますように調整していた。宴が始まってしまえば、虎杖とそこまで話す必要がないと踏んだからである。伏黒は今日の一個下の後輩同士の結婚式について、何処までも打算的だった。
Gwot8
MEMO猫パン純愛、役職黒猫。人外全員生存。潜伏黒猫で村同士を対立に仕立てあげて人狼に白塗りし、狩人対抗して吊り殺す。理想の動きが出来ました。最後に残されたショーンとイチャつけたしもう後悔はない顔をしているフランク。
yrtrmn
DONE頂いたお題で『洋服の買い物に行って服合わせながら伏黒やっぱりカッコいいんだなぁ、と隣で思ってるゆじ君のめぐゆじ』です。ありがとうございます🌷 伏黒が任務で死にかけたらしい、という連絡が回って来たのが昨日の夕方。一瞬目の前が真っ暗になって、血の気が引いた。それで、死んではないんですよね、と固い声で聞き返したところ、死んではないです、それよりアドレナリンが出て目が物凄いことになっていますね、と電話の向こうで伊地知さんが怯えたような声を出した。たしかに、あいつ限界超えるとマジで顔怖いもんな……と思って、そしたらなんだか気が抜けて、変な笑い声が出た。
特級が一体。最初の報告だと悪くて一級だという話だったのが向かってみればエラいことになっていたという。とにかくかなりお疲れのようですので、高専に寄らずお家まで直接送り届けますねと伊地知さんは言って電話を切った。伏黒ではなく伊地知さんが電話をかけてきたのは、暴れ回る呪いのせいで伏黒のスマホと家の鍵が吹っ飛んで行方不明になったからだ(財布はかろうじて生存)。伏黒ん家の合鍵を持ってる俺に連絡するのが一番手っ取り早かったんだろう。あいつ、厄日なんかな。
2352特級が一体。最初の報告だと悪くて一級だという話だったのが向かってみればエラいことになっていたという。とにかくかなりお疲れのようですので、高専に寄らずお家まで直接送り届けますねと伊地知さんは言って電話を切った。伏黒ではなく伊地知さんが電話をかけてきたのは、暴れ回る呪いのせいで伏黒のスマホと家の鍵が吹っ飛んで行方不明になったからだ(財布はかろうじて生存)。伏黒ん家の合鍵を持ってる俺に連絡するのが一番手っ取り早かったんだろう。あいつ、厄日なんかな。
soryu17setsuna
DOODLEただの伏乙妄想。愛の重い伏黒。お題【色彩】商店街まで買い物デートしに来た2人。都会の喧騒に疲れた乙骨が休みたいと言うので近くの公園にやってきた。広いエリアの一角にあったベンチに座りつつ、1番目立つところにある大きな鯉のぼりをボケーっと見つめる乙骨にそこまで眺めるほどかと不思議がる伏黒。何がそんなに珍しいのか尋ねてみる。
「え〜と、もう鯉のぼりの季節なんだなと思って…先月は桜が綺麗だったのにね」
時の流れはあっという間だなと笑う乙骨に先輩と過ごした日々を思い浮かべる伏黒。
「桜の時期は何処か連れてってほしいと言ってましたよね」
「そうだったっけ?伏黒くんとならどこへ行っても楽しいよ」
頭を伏黒の肩にコテンと乗せると少し照れくさそうに頬を染める乙骨。甘えてくる先輩の姿が可愛らしくて自分も頭を寄せる。
1543「え〜と、もう鯉のぼりの季節なんだなと思って…先月は桜が綺麗だったのにね」
時の流れはあっという間だなと笑う乙骨に先輩と過ごした日々を思い浮かべる伏黒。
「桜の時期は何処か連れてってほしいと言ってましたよね」
「そうだったっけ?伏黒くんとならどこへ行っても楽しいよ」
頭を伏黒の肩にコテンと乗せると少し照れくさそうに頬を染める乙骨。甘えてくる先輩の姿が可愛らしくて自分も頭を寄せる。
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DONE虎杖宿儺→記憶あり 人間に転生 猫語が分かる伏黒恵→記憶あり 猫に転生 宿儺に拾われる
虎杖悠仁→記憶なし 宿儺と双子
↑これだけ念頭に置いていただければ単体で読めます。
ツメキリ伏黒は爪切りが苦手だ。
というか、猫はだいたいみんな爪を切られるのを嫌がる。稀に、されるがままで大人しい猫もいるけど、そういう子は本当に珍しいらしい。かくいう伏黒も、大人しい方ではある。暴れたりしないで、大人しく切らせてくれる。ただ、「ウゥ〜…」と弱々しく鳴いて訴えかけてくるけど。
最初は爺ちゃんが伏黒の爪を切っていた。でも、途中から宿儺が切るようになった。爺ちゃんが切る時はいつも老眼鏡をかけて、眉を顰めながら顔を近付けたり遠ざけたり。見ていてちょっとヒヤヒヤする感じで、伏黒も大人しいというよりは緊張で体を固くさせていたような気がする。それでも子供の俺らがするよりは遥かによかっただろうけど。
宿儺は猫の爪切りについてしっかり勉強したようだった。どこから神経があって、どこまで切っていいかとか。あまりにも嫌がった時の対処法とか。
1535というか、猫はだいたいみんな爪を切られるのを嫌がる。稀に、されるがままで大人しい猫もいるけど、そういう子は本当に珍しいらしい。かくいう伏黒も、大人しい方ではある。暴れたりしないで、大人しく切らせてくれる。ただ、「ウゥ〜…」と弱々しく鳴いて訴えかけてくるけど。
最初は爺ちゃんが伏黒の爪を切っていた。でも、途中から宿儺が切るようになった。爺ちゃんが切る時はいつも老眼鏡をかけて、眉を顰めながら顔を近付けたり遠ざけたり。見ていてちょっとヒヤヒヤする感じで、伏黒も大人しいというよりは緊張で体を固くさせていたような気がする。それでも子供の俺らがするよりは遥かによかっただろうけど。
宿儺は猫の爪切りについてしっかり勉強したようだった。どこから神経があって、どこまで切っていいかとか。あまりにも嫌がった時の対処法とか。
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DONE伏黒くんが張り切って好きな人に会いに行く話(タイトルまんま)好きな人に会いに行くならお洒落するだろ「あっれ?恵じゃん。どしたの、そんなお洒落しちゃって」
騒然とした駅の中でもはっきりと聞こえたその声。瞬間、伏黒は盛大に顔を顰めた。よりによってあの人と出会すとは。
無視したいところだが、そうすると余計面倒なことになる。伏黒は渋々ながら振り向くと、案の定そこには自分の後見人である五条悟が立っていた。片手には、すぐ売り切れるで有名な和菓子店のロゴの入った紙袋を持っている。買い物帰りらしい。こんな朝早くからご苦労な事だ。
「……なんですか、五条さん」
「え?別に、見かけたから声かけただけだけど」
「じゃあもう行っていいですか?」
「え〜、そんなこと言わないでよ。今からどこ行くの?もしかしてデート?」
キャーッ!なんて裏声を出してくる。耳がキンキンする。ねぇねぇどこ行くの?誰と会うの?僕の知ってる人?矢継ぎ早にそう言われて、伏黒は耳を塞ぎたくなった。だからこの人に会うのは嫌なのだ。絶対にからかわれると分かっていたから。
5636騒然とした駅の中でもはっきりと聞こえたその声。瞬間、伏黒は盛大に顔を顰めた。よりによってあの人と出会すとは。
無視したいところだが、そうすると余計面倒なことになる。伏黒は渋々ながら振り向くと、案の定そこには自分の後見人である五条悟が立っていた。片手には、すぐ売り切れるで有名な和菓子店のロゴの入った紙袋を持っている。買い物帰りらしい。こんな朝早くからご苦労な事だ。
「……なんですか、五条さん」
「え?別に、見かけたから声かけただけだけど」
「じゃあもう行っていいですか?」
「え〜、そんなこと言わないでよ。今からどこ行くの?もしかしてデート?」
キャーッ!なんて裏声を出してくる。耳がキンキンする。ねぇねぇどこ行くの?誰と会うの?僕の知ってる人?矢継ぎ早にそう言われて、伏黒は耳を塞ぎたくなった。だからこの人に会うのは嫌なのだ。絶対にからかわれると分かっていたから。