じろ~
DONEマッシュくんによる片思いマシュフィン小説。といいながらフィンくんは最後しか出てきません。巻き込まれドットくんがマッシュくんの恋の話を聞くだけの短編です。
それは甘く柔らかく 恋とはどんなものかしら。
この問いに、有史以来人は様々な結論を出してきた。
曰く、「相手をもっと知りたいと強く惹かれること」。
曰く、「苦しくなるほど思いを寄せること」。
曰く——「それは私のマッシュくんに対する想いです」。
最後の一つについては、揺れる金髪とリボンが眩しい女の子の談である。あまりに個人に寄せられたそれは、いったん置いておくとして。
マッシュ・バーンデッドにとって恐らく恋に一番近しいものは、シュークリームに向ける愛と執着であった。
〇 〇 〇
「それを聞いてどうしろっていうんだ、オレに」
朴訥と語ったマッシュに、そう切り返したのはドットだった。彼は荒っぽい口調とは裏腹に丁寧なしぐさでハーブティーを注ぐと、マッシュの前に静かに置いてくれる。
4402この問いに、有史以来人は様々な結論を出してきた。
曰く、「相手をもっと知りたいと強く惹かれること」。
曰く、「苦しくなるほど思いを寄せること」。
曰く——「それは私のマッシュくんに対する想いです」。
最後の一つについては、揺れる金髪とリボンが眩しい女の子の談である。あまりに個人に寄せられたそれは、いったん置いておくとして。
マッシュ・バーンデッドにとって恐らく恋に一番近しいものは、シュークリームに向ける愛と執着であった。
〇 〇 〇
「それを聞いてどうしろっていうんだ、オレに」
朴訥と語ったマッシュに、そう切り返したのはドットだった。彼は荒っぽい口調とは裏腹に丁寧なしぐさでハーブティーを注ぐと、マッシュの前に静かに置いてくれる。
hanano_seasons
PROGRESS興奮すると力加減ができなくなるましゅ×そんなましゅと同棲してるフィのマシュフィン。の、進捗。特殊設定な上に現パロという私の性癖にしか配慮してないやつです
「だから言ったでしょ、マッシュくんは壁ドンなんてしちゃダメだって」
そう言いながら砕け散ったドアの破片を集めていると、マッシュくんが申し訳なさそうに眉根を下げた。
「フィンくんを逃したくないって気持ちが抑えきれなくて……」
「そんなことしなくても逃げないってば。……っていうか、キスしたいなら言ってくれれば僕からするし」
口づけひとつのために部屋を破壊されたらたまったものじゃない。そんな思いからそう告げると、マッシュくんは露骨にしゅんとする。
「僕だって自分からフィンくんにキスしたい……」
「そう言われてもなぁ……」
興奮すると力加減ができなくなる、という特異体質の持ち主であるマッシュくんは、今までに様々なものを壊してきた。シャープペンやリモコンといった小さなものから、壁やドア、床といった壊したらシャレにならないものまで。
440そう言いながら砕け散ったドアの破片を集めていると、マッシュくんが申し訳なさそうに眉根を下げた。
「フィンくんを逃したくないって気持ちが抑えきれなくて……」
「そんなことしなくても逃げないってば。……っていうか、キスしたいなら言ってくれれば僕からするし」
口づけひとつのために部屋を破壊されたらたまったものじゃない。そんな思いからそう告げると、マッシュくんは露骨にしゅんとする。
「僕だって自分からフィンくんにキスしたい……」
「そう言われてもなぁ……」
興奮すると力加減ができなくなる、という特異体質の持ち主であるマッシュくんは、今までに様々なものを壊してきた。シャープペンやリモコンといった小さなものから、壁やドア、床といった壊したらシャレにならないものまで。