ru_za18
DONE9/5の山姥切国広の日に贈るうちの初期刀様、いつもありがとう!
山姥切国広+審神者
包む膜は優しさと「まんばちゃん……っもう……無理……」
「いや、まだ主なら出来るはずだ」
九月に入ったというのに、まだまだ暑い室内で私は限界を迎えていた。すぐ側に立って、私を見下ろしているのは初期刀のまんばちゃん。
「もう……もう、腕がプルプルしてる……」
「あと十秒だ。我慢するんだな」
「お、鬼だ……」
私が何をしているかというと、筋トレだ。『引き締めたい』なんて言ってしまったことをきっかけに、こうしてまんばちゃんが付き合ってくれている。大変、鬼コーチではあるが――。
「ほら、終了だ」
「あぁ……終わった……」
まんばちゃんからの終了の合図と共に、プランクで耐えていた腕の力がふっと抜ける。音を立てて崩れ落ち、起きる気力すらない。顔や首から止め処なく流れていく汗が、熱を持っているように感じる。
1056「いや、まだ主なら出来るはずだ」
九月に入ったというのに、まだまだ暑い室内で私は限界を迎えていた。すぐ側に立って、私を見下ろしているのは初期刀のまんばちゃん。
「もう……もう、腕がプルプルしてる……」
「あと十秒だ。我慢するんだな」
「お、鬼だ……」
私が何をしているかというと、筋トレだ。『引き締めたい』なんて言ってしまったことをきっかけに、こうしてまんばちゃんが付き合ってくれている。大変、鬼コーチではあるが――。
「ほら、終了だ」
「あぁ……終わった……」
まんばちゃんからの終了の合図と共に、プランクで耐えていた腕の力がふっと抜ける。音を立てて崩れ落ち、起きる気力すらない。顔や首から止め処なく流れていく汗が、熱を持っているように感じる。
Master-S
CAN’T MAKE补魔2(山三) 如今“那个时刻”终于又要来临,为了避免出现上一次灵力流失过多导致差点爽约的情况,三日月宗近这次打算提前通过近侍大人“借”一点,这样能绕过审神者储备多余的灵力,让自己的计划顺利进行。
夜色渐浓,刀剑们也陆续睡下,三日月宗近仍好整以暇地坐在自己房间里,他知道近侍晚间必须巡逻一圈整个本丸部屋,检查有无白天遗漏的内番事务,所以他丝毫不担心山姥切国广不会经过他的房间。
他听着一阵脚步声接近,随后熟悉的声音响起:“三日月?你还不休息?”
三日月故作恍然的语气回应道:“山姥切……?啊呀,都这个时候了吗?那可糟了。”
“出什么事了吗?”
房间的拉门被打开,穿着内番服显然一副睡前做派的山姥切看见三日月还整整齐齐的穿着出阵服,甚至连甲都没脱:“你怎么……”
6727夜色渐浓,刀剑们也陆续睡下,三日月宗近仍好整以暇地坐在自己房间里,他知道近侍晚间必须巡逻一圈整个本丸部屋,检查有无白天遗漏的内番事务,所以他丝毫不担心山姥切国广不会经过他的房间。
他听着一阵脚步声接近,随后熟悉的声音响起:“三日月?你还不休息?”
三日月故作恍然的语气回应道:“山姥切……?啊呀,都这个时候了吗?那可糟了。”
“出什么事了吗?”
房间的拉门被打开,穿着内番服显然一副睡前做派的山姥切看见三日月还整整齐齐的穿着出阵服,甚至连甲都没脱:“你怎么……”
みえろ
DONE(ルビミスってたのでルビなしverに差し替えました)山姥切国広と大包平の短編です。おもしれー男を見つけてしまった山姥切国広。
霊力供給(?)ネタです。キスまでの接触があります。
某本丸を見ていいなと思った組み合わせではありますが、某本丸とは別のとある本丸の話です。
作中で大包平→山姥切国広の呼び方は山姥切としていますが、どちらもいるときはフルネームで呼び分けているのかなあと考えています。
一匹狼、おもしれー男に出会う1.
「俺も行く」
そう口にした瞬間、部隊の視線がさっと自分に集まるのを大包平は感じた。ただ一振り山姥切国広だけが、思案するようにゆっくりとこちらを振り向いた。
感情の読めない碧の瞳、その視線を真正面から受け止める。咄嗟に口をついて出た言葉だったが、間違った判断だとは思っていなかった。山姥切は否と言うかも知れない。だとしても、大包平はあくまで主張を通すつもりでいた。
だから、皆が静かに見守る中、山姥切が黙ってうなずいた時、大包平は思わず目をまたたいた。頭の中で組み立てていた反論が霧散する。誰にとっても予想外だったのだろう、かすかなざわめきが部隊の中を駆け抜けた。
刀を手に、山姥切は立ち上がった。大包平もそれに続く。最後に隊長を振り返り、ひとつ大きくうなずいた。俺に任せておけという意気だったのだが、曖昧にうなずき返す隊長の顔には、期待よりも心配が現れていた。
7973「俺も行く」
そう口にした瞬間、部隊の視線がさっと自分に集まるのを大包平は感じた。ただ一振り山姥切国広だけが、思案するようにゆっくりとこちらを振り向いた。
感情の読めない碧の瞳、その視線を真正面から受け止める。咄嗟に口をついて出た言葉だったが、間違った判断だとは思っていなかった。山姥切は否と言うかも知れない。だとしても、大包平はあくまで主張を通すつもりでいた。
だから、皆が静かに見守る中、山姥切が黙ってうなずいた時、大包平は思わず目をまたたいた。頭の中で組み立てていた反論が霧散する。誰にとっても予想外だったのだろう、かすかなざわめきが部隊の中を駆け抜けた。
刀を手に、山姥切は立ち上がった。大包平もそれに続く。最後に隊長を振り返り、ひとつ大きくうなずいた。俺に任せておけという意気だったのだが、曖昧にうなずき返す隊長の顔には、期待よりも心配が現れていた。
みえろ
DONE伯仲習作1自分が伯仲について考えるために書いた作品です。
Res。/レゾ タグについてはこちら(ttps://dic.pixiv.net/a/ReS%E3%80%82)参照。
https://marshmallow-qa.com/segmenterin?utm_medium=url_text&utm_source=promotion
誤字脱字等ありましたらご連絡いただけると幸いです。
序 視線が痛い。
そう感じながら出陣するのは何度目になるだろうかと、山姥切国広は自問する。わからない。数えるのはもうやめたのだった。
わかるのは、これがいつから始まったのかということだ。
始まりは、一振の刀の顕現だった。国広の本科――山姥切長義。
この本丸では、新しく顕現した刀がある程度暮らしに慣れた頃、しばらく近侍に就くことになっている。近侍の仕事の中には、出陣部隊の見送りも含まれる。
今日も、隊長である国広を、射るように見ている目があった。
「……行くぞ」
国広は部隊に向かって呼びかけた。号令に呼応して、部隊は移動を始める。
「まったく、……なんて、俺の仕事じゃ――」
視線に背を向け、逃げるような気持ちで出陣する。
2436そう感じながら出陣するのは何度目になるだろうかと、山姥切国広は自問する。わからない。数えるのはもうやめたのだった。
わかるのは、これがいつから始まったのかということだ。
始まりは、一振の刀の顕現だった。国広の本科――山姥切長義。
この本丸では、新しく顕現した刀がある程度暮らしに慣れた頃、しばらく近侍に就くことになっている。近侍の仕事の中には、出陣部隊の見送りも含まれる。
今日も、隊長である国広を、射るように見ている目があった。
「……行くぞ」
国広は部隊に向かって呼びかけた。号令に呼応して、部隊は移動を始める。
「まったく、……なんて、俺の仕事じゃ――」
視線に背を向け、逃げるような気持ちで出陣する。
みえろ
DONE加州清光と山姥切国広の小話です。極カンスト済隠居のふたり。大侵寇が存在しない時空で、秘宝の里開催期間の話ですが景趣を冬にしているので本丸は冬です。
同衾している描写を含みますが、この二人の関係を表す言葉で最も近いのは「友愛」だと思って書いています。左右は考えていません。
Res。/レゾ タグについてはこちら(ttps://dic.pixiv.net/a/ReS%E3%80%82)参照
冬はつとめて 冬の朝、朝日が昇るほんの少し前に、加州清光は目を覚ました。
素肌に直に触れるのは、なめらかなシーツの感触。衣服は何も身につけていない。目を閉じたまま身じろぎをすれば、つま先が寝具の端からはみ出した。素足が朝の冷気に晒され、清光は思わず身体を縮こまらせた。
日本家屋を模して作られた本丸の居住区画は、気密性も保温性もその見た目よりもずっと優れている。室温を調節すれば、真冬に裸で寝ていようとも凍えることはないのだが、あいにくと昨夜は空調を弱くしたまま寝入ってしまったのだった。おかげで今朝は、布団に籠っていても寒い。耐えかねた清光は傍らにあるはずの温もりに身を寄せようとして――自分が布団の中に一人であることに気づいた。
3469素肌に直に触れるのは、なめらかなシーツの感触。衣服は何も身につけていない。目を閉じたまま身じろぎをすれば、つま先が寝具の端からはみ出した。素足が朝の冷気に晒され、清光は思わず身体を縮こまらせた。
日本家屋を模して作られた本丸の居住区画は、気密性も保温性もその見た目よりもずっと優れている。室温を調節すれば、真冬に裸で寝ていようとも凍えることはないのだが、あいにくと昨夜は空調を弱くしたまま寝入ってしまったのだった。おかげで今朝は、布団に籠っていても寒い。耐えかねた清光は傍らにあるはずの温もりに身を寄せようとして――自分が布団の中に一人であることに気づいた。