穴沢弐段
DONEコーヒーブレイク大人の男が少女に窘められてます(笑)
リンぐだ♀短編
白黒白い絵の具にほんの1滴でも黒を混ぜればそれはもう白ではない。
透明な水に1滴の黒を混ぜてもそれはもう透明ではない。
『全て台無し。はい、お終い。』
『まぁ、もし我が主のご用命とあらばこの道満。黒き力にて暗黒の帳を下ろし白きものも黒く塗り潰してごらんにいれましょう』
そう語る道満はニヤニヤという表現に合うように笑みを携えている。
その言葉を聞き、立香はまたか…と呆れたように道満を見上げる。
「─道満」
『はい。』
「でも黒だって完全には黒くは無いでしょう?」
立香が反論する。
「チョコレートのブラックもお砂糖は入ってるし珈琲だって悪魔のように黒く…って言ってもブラックだって真っ黒なワケじゃないしお湯多めならアメリカンで薄まるしミルクを足せば黒くなくなるよ。それに道満の髪だって白くもないし黒くもないじゃん」
590透明な水に1滴の黒を混ぜてもそれはもう透明ではない。
『全て台無し。はい、お終い。』
『まぁ、もし我が主のご用命とあらばこの道満。黒き力にて暗黒の帳を下ろし白きものも黒く塗り潰してごらんにいれましょう』
そう語る道満はニヤニヤという表現に合うように笑みを携えている。
その言葉を聞き、立香はまたか…と呆れたように道満を見上げる。
「─道満」
『はい。』
「でも黒だって完全には黒くは無いでしょう?」
立香が反論する。
「チョコレートのブラックもお砂糖は入ってるし珈琲だって悪魔のように黒く…って言ってもブラックだって真っ黒なワケじゃないしお湯多めならアメリカンで薄まるしミルクを足せば黒くなくなるよ。それに道満の髪だって白くもないし黒くもないじゃん」