MASAKI_N
DONE非常宣言副×元③カリスマモンスター ジェヒョクから歩み寄ってくれなければ、ヒョンスはずっと片想いのままでいただろう。その状態で悩んでいる方が長く自分勝手に彼のことを考えていられるから、そうしていたかった気持ちもなくはない。
もし偶然どこかで会うことがあっても、どんな顔をして何を言えばいいかわからなかった。お互いの人生を乱したくなかった。忘れて欲しかったのだ。
実際会ってみれば結局「一生会いたくなかった」なんて、傷付けるような言い回しで迎えてしまった。だがその困惑さえ予測していたように、彼は一緒に呪いを解いてくれた。そのためにヒョンスがいる飛行機を選んだのだ。最悪、無視されて拒否されると思っていたのなら、会話ができただけでも前進したという判断で、次の段階へ策を練ったのか。
9327もし偶然どこかで会うことがあっても、どんな顔をして何を言えばいいかわからなかった。お互いの人生を乱したくなかった。忘れて欲しかったのだ。
実際会ってみれば結局「一生会いたくなかった」なんて、傷付けるような言い回しで迎えてしまった。だがその困惑さえ予測していたように、彼は一緒に呪いを解いてくれた。そのためにヒョンスがいる飛行機を選んだのだ。最悪、無視されて拒否されると思っていたのなら、会話ができただけでも前進したという判断で、次の段階へ策を練ったのか。
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DONE非常宣言✕怪物クロスオーバー②副✕元とjwds前提で、ヒョンスとジュウォンがお隣同士に住んでるアースの話です。
一応、片方を観てなくてもネタバレ過ぎることは踏まずに読めるようにはしましたが、両方観た人はあ~ってなるといいな。
友人「お隣に入って行った人、誰だったかなぁ」
パク・ジェヒョクはそう言いながら靴を脱ぎ、部屋の主であるチェ・ヒョンスを振り返った。
「ドンシクさん、ですかね」
ジェヒョクを迎え入れた時、隣家の方でも話し声が聞こえた。多分、彼だろう。
「ん。そう呼ばれてたな」
エレベーターから一緒だったなら、数分考えても思い出せず、もやもやしているのか。
「知り合いじゃなくて、ニュースか新聞で観たんじゃないですか?ほら、警察庁の――このマンションにもマスコミが来てたから。あなたが好きそうな事件だと思ってました。権力を恐れず汚職を暴く人が好きだったでしょう」
隣家に住むのは件の長官の息子、ハン・ジュウォン。その後の展開も含め、ドラマチックな事件だった。イ・ドンシクはこのところよく、ジュウォンを訪ねて来る。
4801パク・ジェヒョクはそう言いながら靴を脱ぎ、部屋の主であるチェ・ヒョンスを振り返った。
「ドンシクさん、ですかね」
ジェヒョクを迎え入れた時、隣家の方でも話し声が聞こえた。多分、彼だろう。
「ん。そう呼ばれてたな」
エレベーターから一緒だったなら、数分考えても思い出せず、もやもやしているのか。
「知り合いじゃなくて、ニュースか新聞で観たんじゃないですか?ほら、警察庁の――このマンションにもマスコミが来てたから。あなたが好きそうな事件だと思ってました。権力を恐れず汚職を暴く人が好きだったでしょう」
隣家に住むのは件の長官の息子、ハン・ジュウォン。その後の展開も含め、ドラマチックな事件だった。イ・ドンシクはこのところよく、ジュウォンを訪ねて来る。
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DONE非常宣言✕怪物クロスオーバー①副✕元とjwds前提で、ヒョンスとジュウォンがお隣同士に住んでるアースの話です。
一応、片方を観てなくてもネタバレ過ぎることは踏まずに読めるようにはしましたが、両方観た人はあ~ってなるといいな。
隣人「ジュウォナ、今そこ通った人見た?パク・ジェヒョク氏に似てたね。あの、飛行機の」
ドンシクの言葉にジュウォンは軽く頷いてから、「本人ですよ」と返した。
「え、このマンションに住んでるの」
「いえ。お隣のチェ・ヒョンスさんの部屋に来たんでしょう。ヒョンスさんが、ジェヒョクさんの話をよくしてくれます」
二人とも、つい最近あった大きな事件の功労者の一人だ。
「お隣と仲がいいの?珍しい。どんな人?」
この部屋の主であり法であるジュウォンは、ドンシクが脱ぎかけた上着を奪うように預かる。
「いい人ですよ。年はあなたと近いです。越してきた頃から色々と気づかってくださって――僕が知る中で一番、まともな人かもしれません。ヒョンスさんが家を空ける時にたまに頼みごとをされるので、買ってきて欲しい物をお礼としていただきます」
4779ドンシクの言葉にジュウォンは軽く頷いてから、「本人ですよ」と返した。
「え、このマンションに住んでるの」
「いえ。お隣のチェ・ヒョンスさんの部屋に来たんでしょう。ヒョンスさんが、ジェヒョクさんの話をよくしてくれます」
二人とも、つい最近あった大きな事件の功労者の一人だ。
「お隣と仲がいいの?珍しい。どんな人?」
この部屋の主であり法であるジュウォンは、ドンシクが脱ぎかけた上着を奪うように預かる。
「いい人ですよ。年はあなたと近いです。越してきた頃から色々と気づかってくださって――僕が知る中で一番、まともな人かもしれません。ヒョンスさんが家を空ける時にたまに頼みごとをされるので、買ってきて欲しい物をお礼としていただきます」
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DONE非常宣言副×元②そこまで色っぽいことは起こりませんが続きました。まだ多分続きます。
朗報 明るく「アンニョン」と言いながら入ってきたジェヒョクは、ヒョンスと目が合うと優しげに笑んだ。
物腰や声は落ち着いているので、そこまで陽気な印象ではないのだが、生命力や諸々のパワーが強い人である。長年すれ違ったお互いの好意と信頼感を確認し合った今では、ことさらに眩しい。
「やっと退院か」
「ええ」
肺や気管の炎症が回復するまで少し時間がかかったが、幸い目立った後遺症は無く、退院日が決まった。
病室に溢れていた花もほとんど枯れてしまって、退院が決まったので、きれいに片付けた。
あれからジェヒョクとは、主にテキストメッセージでやりとりしていた。退院を知らせるとすぐに通話を求められ、誰より早く祝福された。
5889物腰や声は落ち着いているので、そこまで陽気な印象ではないのだが、生命力や諸々のパワーが強い人である。長年すれ違ったお互いの好意と信頼感を確認し合った今では、ことさらに眩しい。
「やっと退院か」
「ええ」
肺や気管の炎症が回復するまで少し時間がかかったが、幸い目立った後遺症は無く、退院日が決まった。
病室に溢れていた花もほとんど枯れてしまって、退院が決まったので、きれいに片付けた。
あれからジェヒョクとは、主にテキストメッセージでやりとりしていた。退院を知らせるとすぐに通話を求められ、誰より早く祝福された。
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DONE非常宣言副×元①映画の宣伝できゃっきゃしてるのが可愛かったので、つい……でも皆(元彼か???)って思ってたから、夢見たっていいじゃない
厄災 生きて飛行機を降りた乗客の中でも、数人は持たなかった。それでも、「機内で死ぬより、地上で看取れて良かった」と家族に慰められ、副機長ヒョンスと元機長ジェヒョクは頭を下げた。
自分は彼と一緒に礼を言われる筋合いはないだろう。あの操縦席に座る資格も無かったと思う。
犯人があの飛行機を選んだのも、半分は自分のせいだと思った。だが、彼が別の飛行機に乗っていたらどうなっていたのかもわからない。悪いのは犯人で、それで起こった悪いことも全部、犯人の悪意のせいでしかないのだ。
ヒョンスの病室は花でいっぱいだ。
どこへ行っても信頼される人の好い男で、いざという時も頼りになる。
ジェヒョクとスミンの症状は軽い方で、まだ検査と経過観察のために通院はしているが、もう自宅に戻っている。幸い、入った病院でしばらくスミンのアトピーも診てもらえることになった。
7394自分は彼と一緒に礼を言われる筋合いはないだろう。あの操縦席に座る資格も無かったと思う。
犯人があの飛行機を選んだのも、半分は自分のせいだと思った。だが、彼が別の飛行機に乗っていたらどうなっていたのかもわからない。悪いのは犯人で、それで起こった悪いことも全部、犯人の悪意のせいでしかないのだ。
ヒョンスの病室は花でいっぱいだ。
どこへ行っても信頼される人の好い男で、いざという時も頼りになる。
ジェヒョクとスミンの症状は軽い方で、まだ検査と経過観察のために通院はしているが、もう自宅に戻っている。幸い、入った病院でしばらくスミンのアトピーも診てもらえることになった。