#FF7

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椛螺(椛ちゃん)

できたヴィンクラ
初めての事後の後の話。
上の話はピクスケであげたから割愛w

完成しました^ - ^
ん…?


久しぶりに深い眠りについた気がする。

そういえば昨日、関係を持ったんだったか…
ーー、そんなことを思っていた時だった。

足元に生暖かい感触が漂ってくる。
まるでそれは人の体温に近い。


俺はハッとして状態を起こすと、
隣にいるはずの彼を探して、声をかけた。

「ヴィ、ヴィンセント!?どこに…!」
叫ぼうとしたが、
それは彼の声で遮られる。
「大丈夫だ、油断しただけ…」

そういう彼の口には吐血した後が見える。

「ヴィンセント、大丈夫なのか⁉︎」
ヴィンセントは肩で息をしていて、俺の足元あたりで蹲っている。
足元に感じた生暖かい感触は
ヴィンセントの血だったのだ。

「月に一度くらい、あるんだ…
全身の血を入れ替えるという生理現象がな。

だが、今日はちょっと深く眠りすぎたせいか、その状態になるのに気づけなかった、すまない。」

ヴィンセントはクラウドを驚かせた事を詫びた。


「無事ならいいけど…」
クラウドはヴィンセントの背中をさする。

「クラウド、あまり私に近づかない方がいい。
この状態の時に誰かを部屋に入れたことはない。
何が起こるか、わからないぞ。」


そういう彼はひどく苦しそうだった。


「俺は、そんなにやわじゃないさ。ヴィンセント1人くらい助けられる。」
クラウドはそういうと、
彼の肩を担いだ。

「ふ、頼もしいな。」
弱々しく笑うヴィンセント。

いつも一人でこんな苦悩に耐えていたのか、と思うと
クラウドは胸が締め付けられる思いだった。


「クラウド、、まずい、少し私から離れたほうが・・・ゔっ!?」

言いかけたその途端、ヴィンセントの身体が大きく震えだす。
クラウドは異変を感じて後ろに飛び下がった。

「まさか、カオス!?」


目を見開いたクラウドの目の前には、敵を前にヴィンセントが見せるあの姿ーーーーーーーーー、


カオスがそこにいた。

しかし、どこか不完全なそれはまだヴィンセントの姿も残していた。


「クラウド・・・悪いが、私を一度戦闘不能にしてくれ。」

「ヴィンセント⁉︎」

「・・・そうすれば、カオス状態は消える…筈だ。」

クラウドは戸惑う。

さっきまで完全に味方だった者を
ましてやこの重いバスターソードで斬れるのか?


理屈は分かる。

だが、迷っている暇もない。



「くそっ!ヴィンセント、信じてるからな!絶対生きてまたその胸貸してくれ!!」

クラウドは雄叫びの如く叫ぶと
バスターソードを高らかに振りかざした。





向こうも戦闘のプロだ、生半可には戦えない。
本能のまま戦う獣そのものだ。

ヴィンセントの意思が通じていないところを見ると、気持ちの緩みなどは期待できない。

クラウドはカオスの出方を伺う。


カオスはしばらくこちらと対峙したまま動かない。

向こうもこちらを警戒しているようだ。


クラウドは手元にある道具を確認する。
休むために部屋にいたため、簡単な戦闘武具しかない。

幸い、回復のマテリアと雷のマテリアは武器に付けている。
ただ、共有アイテムであるポーションや状態異常を治すものはない。

マジックポイントがなくなるとかなり不利になる。


クラウドは考えを巡らせた。


「すまない、ヴィンセント、痛いけどがまんしてくれ!」

クラウドは猪突猛進に正面からカオスに向かっていく。

バスターソードを大きく振り下ろす。


「嘘、だろ!?」


カオスはバスターソードの先を軽々と押さえ握り返すと大きく投げた。

クラウドは壁に背中を打ち付けてしまう。

幸い、武器から手を離さなかった為、バスターソードは無事だ。
「くっ、なんてシールド力だよっ!」
敵にすると厄介だな、とつくづく思う。
背中がヒリヒリして痛い。

あまりこの部屋で長く戦うのは危険だ。
だからといって外も目立つ。


とりあえずあらゆる手は使ってみないとわからない。

クラウドは片手を上げるとマテリアに念じる。
「サンダガ!!」

カオスは雷の魔法で少したじろいだ。
クラウドは今度こそ懐に飛び込む。

「頼む、効いてくれ!!」腰から横にバスターソードを薙ぎ払う。

カオスは床に倒れ込んだ。
クラウドは、素早くカオスの手足を封じる。

「頼むから、落ちてくれ!!」

これ以上攻撃したくない、そう念じながら。


「ぐぅぅ〜・・・うぐ、くら、う、ど…」
「ヴィンセント?戻れそうか?」

「・・・いや、生命力が強いからな、なかなかだろう。もう、思い切ってくれていい、頼む。」
ヴィンセントが掠れた声で訴えている。

「お前、いつもこんな苦しい想いしてたのか?
人を襲うかもしれない、そんな自分を飼い慣らして・・・。」

今にも力を緩めたら暴れ出しそうなカオスを
クラウドはありったけの力で抱きしめる。


「クラウド!やめておけ!!危険すぎる‼︎」
ヴィンセントは言葉しか出せない。
カオスは大きく爪を立ててクラウドの肩を掻きむしった。
「いっぐっ!!〜〜!!」
クラウドは血を流したがその場で動かずに耐えていた。

「負けてたまるもんか、俺がみんなを連れて行くって決めたんだ!!ヴィンセントだって俺が助けてみせる‼︎」

そのうち、どちらかが肩にもたれかかる。
お互いに満身創痍だ。

「ヴィンセント、だから言っただろ、俺は、負けないってさ。」

意識はないが穏やかな呼吸をしているヴィンセントを確認すると、そう言ってクラウドは壁にもたれかかった。

意識が遠のく中、仲間たちの心配そうな声が
バタバタという足音と共に聞こえてくる。

微睡の中、穏やかな気持ちだった。


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