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    #エドワード

    edward.

    303minomusi

    DONEフォロワさんの父の日のSSが大変素敵で、私もルークの父の日のSSを書きました。
    エリントンの街角の花屋でのお話です。
    ※よく考えたらフルコンプ推奨でした
    『The Rose』



     いらっしゃいませ――店先へ投げかけた声を耳に拾い上げながら、私は「ああ」と思った。「今日は、彼のやって来る日だったか」とそう胸に独り言ちる。
     予約の電話を受けたのはいつも通り一週間前。仕入れた花を、注文通りに見繕って用意したのは開店前のことであるのに、その声を耳にしてふうっとそんな考えが脳裏を過った。
     視線の先に、一人の若い男性が立っている。店先に所狭しと並べたバケツの花々、その色とりどりの花びらの向こう側に佇んで、目があえば人好きのする淡い笑みを浮かべる。礼儀正しい小さな会釈に「こんにちは」と声を掛けた。彼は一歩踏み出すと「予約の花を受け取りに来ました」と柔らかな声で言った。灰色のコートの肩が僅かに濡れている。私は「降られましたか」と思わず声を掛けた。反射的に、棚から卸したばかりの白いタオルを取り出す。差し出すと、彼は驚いた顔で両手を上げた。
    「悪いですよ。濡れたのは、ほんの少しですから」
    「拭ったほうが乾くのも早いですよ。卸したばかりの新しいものですから、もし、お嫌でなければ。髪も濡れたでしょう」
    「…じゃあ、お言葉に甘えて。すみません。…天気雨か 4303

    Lienz

    DONE相互フォロして頂いている方に約束していた父の日の話です。Father's Day

    [最初の試み]
     ルークがエドワードに引き取られてからほぼ一年経った。いつも笑みを浮かべ暖かく見守ってくれる義父のことを、ルークは尊敬していたし憧れてもいた。もちろん、エドワードだってずっと笑っているわけではない。ルークが危ないことをしたときなどは叱りもする。けれど施設の人達のように冷たく突き放すような言い方ではなく、ルークの身を案じて心配しているのだと分かる言い方をした。今回もそうだった。
    「ルーク、危ないから一人で台所に入ってはいけないと、そう教えただろう?」
     いつもの朗らかの笑みではなく、眉を寄せた真剣な顔でエドワードは言った。少し目線を落としているルークの肩に手を添え、その目をじっと見つめる。ルークはおずおずと父を見、そして小さな声で言った。
    「……ごめんなさい」
     するとエドワードはふっと表情を和らげて、肩を落として明らかにしょげている息子の頭を片手でくしゃりと撫ぜた。穏やかな父の表情に、ルークは目を見開いた。さすがに今回はもっと怒られると思っていたのだ。
    「たしかに、言いつけを守らなかったのは良くないことだ。でもルークがむやみに約束を破るような 1797