マルコメ乙女
MAIKINGマンぐだ♀学パロ①・・・を書いてたらイドが始まってしまい心に深い傷を負いました
奏章Ⅱとは別時空です
二次創作は基本的に「絶対幸せにしてやるからな!!!」という気持ちで書いてる 9
hibaru_q
DONE【電子特異点4_Re/展示作品】既刊の宣伝を兼ねた書き下ろし小話です。
原城は「はるのじょう」「はるのしろ」とも読み、春には今も桜が咲き誇ります。
本もこんな感じの甘めほのぼの+少しシリアスな短編集です。ご興味ありましたら宜しくお願いいたします。
パスワードはピクリエにて公開しております。
天ぐだ♀/その心はまだ、春待つ庭に――そうか、皆いないんだった
無機質な天井に向かって呟いた言葉が暗闇に吸い込まれる。
年末年始、カルデアのサーヴァントたちはそれぞれの故郷へ里帰りをしていた。
出立前に挨拶をとマイルームに入り浸るサーヴァントも数多く、ここ数日は毎晩お泊り会のような賑やかさだった。彼らが全盛期だった頃の思い出話は明け方まで尽きることなく。
「マスター、良いお年を!」
「うん、またね!」
そして、祭りの後のように、空っぽになった部屋に静けさが訪れた。
まるで、人類最後のマスター・藤丸立香はもう必要なくなったかのように。
皆、自分に明確な悪意を持っているわけではない。
言葉の端々から、彼らなりの気遣いを感じるのも確かだった。
あの時は、何もできない自分に任せるしかなかった。それ以外に選択肢がなかったのだ。
5146無機質な天井に向かって呟いた言葉が暗闇に吸い込まれる。
年末年始、カルデアのサーヴァントたちはそれぞれの故郷へ里帰りをしていた。
出立前に挨拶をとマイルームに入り浸るサーヴァントも数多く、ここ数日は毎晩お泊り会のような賑やかさだった。彼らが全盛期だった頃の思い出話は明け方まで尽きることなく。
「マスター、良いお年を!」
「うん、またね!」
そして、祭りの後のように、空っぽになった部屋に静けさが訪れた。
まるで、人類最後のマスター・藤丸立香はもう必要なくなったかのように。
皆、自分に明確な悪意を持っているわけではない。
言葉の端々から、彼らなりの気遣いを感じるのも確かだった。
あの時は、何もできない自分に任せるしかなかった。それ以外に選択肢がなかったのだ。