幸せの青い鳥ホテルの大きな窓から見えるは大海原。
荷物も置き、紅茶を淹れて。
プライドと一息ついてボーと海を見つめる。冬なのにサーファーがたくさんいることが驚きだ。
今日は少し波が荒いが、天候もよく暖かい。夕飯まで時間もまだあるし、後でプライドと海辺を散歩するのもいいだろう。
そう考えながら紅茶を飲んでいると突然プライドが腹這いになりほふく前進で掃き出し窓に近付いた。
一国の王女の突然の奇行も今ではすっかり慣れてしまった。また面白いものを見つけたのだろうと、次の行動を予想し、飲んでいた紅茶を机に置いた。
「カラム!カラム!」
声を抑えながらもちょいちょいと手で早く来て!と呼ぶプライドの目線の先には小さな鳥がいた。窓から見える塀の上に美しい青色の羽を持つ鳥が止まっているのだ。
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