「いおくんが好き…」
顔をこれ以上ないくらい真っ赤に染めた大瀬さんに告白されたのが一週間前。
僕はその時、突然の事に戸惑って何も答えてあげられなかった。
僕にとって大瀬さんはシェアハウスの同居人、それ以外の感情など持って無かった。
その一件以来、大瀬さんは僕の前に姿を現さない。
向こうが避けてるからか同じ家にいるのに驚くほど会わないので最悪の事態も考えられたけど、僕以外の皆さんには普通に接してるみたいだった。
だけどこうも会わない日が続くと胸が苦しくなり調子が悪くなってきた。
いつから僕はこうなってしまったのだろう。
大瀬さんがいないとダメになったんだろう。
どうして僕はこうなるまで自分の気持ちに気付けなかったのか。
1320