新年度の一幕猫猫と瑞月は付き合って半年。
2年生の初登校日だ。
クラス分けの紙を大人数に混じり眺め自分の名前を探す
「猫猫、こっち」
2年3組
大山加奈
華 瑞月
漢 猫猫
木村優斗
写真を撮る瑞月に猫猫はそれを半眼に見てしまう。
「見ろ!!」
撮った写真画面を猫猫の方に向け、瑞月は満面の笑みで見てくる。
その笑みに当てられたのか猫猫の側にいた複数の女子は赤く頬を染めている。
なんて顔してんだ。
無駄に顔はいいからな、この男。
おまけに性格も悪くないとくれば、それは学校のアイドルそのものである。
そんな学校のアイドルの隣に彼女として居たい女子は多けれど、この男のお眼鏡に叶うのは学校に一人しかいなかった。
それが、幼馴染でもある猫猫なのだと言う。
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