無題「ここに居たか、ダニエル」
あの戦いで負けた僕たちは漏れなく全員死んだ
死んだ後のことなんか考えてなかったけどお腹は空くし眠くはなるから静かに過ごせる場所を探した
住処を探しているとシュラに出会い、2人で暮らすことになった。
僕は静かに過ごすのが好き…だけどシュラはどうだろう。
僕と違って家族とのコミュニケーションは取っていた…から、僕と一緒にいてもきっとつまらないだろう……
早く家族を探して…
「ダニエル、聞いているか?」
「…ごめん、考え事してた」
「そうか。今日のご飯はシチューだぞ。一緒に帰ろう」
シュラが差し伸べた手を取って立ち上がり、地面についていた尻を手で払った
「星が綺麗だな」
「…うん」
会話が続かない
僕だけ昔からこうだ…周りが話しかけてくれても会話の続くような返事をすることができない
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