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    雨沢パネ

    飽き性の落書き置き場です

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    雨沢パネ

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    ※ネタバレ!
    12章最終話のフッキさんを描いてみた
    このシーンものすごくグッッッと来た…
    #放サモファンアート

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    シロウ視点
    十七時三十八分 発車時刻三分前、急ぎ足で飛び込んだ車両にはまだいくらか空席があった。車両の中程に進むうち、二人掛けの座席が空いているのを見つける。
    「座るかい?」
     夕暮れ時にはまだ早い。明るく照らし出された窓際の席を、視線で示してみせる。
    「じゃあ、お言葉に甘えて」
     彼はそう言って、窓際にしずかに腰を下ろした。
     上体を軽く揺さぶる振動と共に電車がホームを離れていく。そのタイミングで、大きなため息が聞こえた。
    「本当に、お疲れさま」
     心からの気持ちを込めて言葉をかける。ちらりとこっちを見た彼は、表情をほどくようにして苦笑いをこぼした。
    「こっちへ来ると、いつもこうだよね」
     六本木のギルドマスター、及びギルド内屈指の有力者たちに用があって、放課後を待ってから駅へ向かった。そうやって二人で赴いた先、彼は熱烈な、それはもう文字通り熱烈な歓待を受けた。惜しみなく繰り出される愛の台詞を受け止め、手を取られては跪(ひざまず)かれ。そうこうしているうちに彼らの従者たちも飛び出してきて、上を下への大騒ぎになっていく。ようやく開放されたのは、用事が済んでから随分経ってからのことだった。
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