複座式時空スミイサがオルトスにぐちゃぐちゃにされる話 オルトスは最高の機体だが、最強でも最優の機体でもない。
デスドライヴズの強襲により殉職した、XM3ライジング・オルトスの開発者の言である。
ライジング・オルトスは唯一複座式が採用されたTS(ティタノスライド)である。しかも、ただ2名の搭乗員が居れば動くという訳ではない。ライジング・オルトスに“適合”するコパイロット(副操縦士)の脳波が必要であった。
恩恵としてはオルトス単体で各種センサーの情報処理が完結出来る点である。
つまり、オルトスは人間の脳が持つ高度な情報処理能力を丸々兵器に転用しよう、という理念の元創り出された機体であった。
最近、意識が薄くなる感覚がある。
意識が薄くなる、というか、自分の見ている世界が薄皮一枚向こうにある様な感覚だ。
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