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    negi315red

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    negi315red

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    メリークリスマス(Xの投稿から妄想したずんちょえ)今日はクリスマスイブ。いつも通り仕事を終え、惇太さんとサウナに行った。クリスマスイブだからといって特別何かするわけではないが、一緒に過ごせるだけで嬉しかったりする。

    「腹減ってきたな⋯」

    「そういえばご飯まだでしたね。何か買って帰ります?」

    「は!今日クリスマスだよな?売れ残ったチキンを救いに行くぞ!」

    「え!ちょっ待ってくださいよ!」

    突発的な人だなと思いつつも足早になる惇太さんに置いていかれないようについて行く。もうすぐ家に着くところだったので家から1番近いコンビニに向かった。

    「ない⋯」

    「ない、ですね」

    「よし、違うコンビニに行くぞ!」

    店内に入ってチキンがないことを確認すると踵を返して店外へ。その後、いくつかコンビニを回ってみたがどこも売り切れていた。

    「完全に湯冷めしましたよ」

    「いや、まだあるはずだ!そこのファミマに入るぞ」

    気づけばどんどん家から離れていた。これで最後にして欲しいという気持ちになる。

    店内に入り、ホットスナックがあるところを見てみるとチキンが数本残っていた。

    「すみません、このチキンを全部ください」

    全部!?この時間帯ならもうお客さんも来ないと思うが、全て買い占めるとは思いもよらなかった。
    まあ、満足そうな惇太さんを見られてよかった。

    「よかったですね」

    「じゃあ帰るか。チキンを食べよう!」


    ***

    惇太さんの家に着いた。
    惇太さんは帰って早々にチキンをレンジに入れて温めた。
    俺はその間にX(旧Twitter)を覗いて見た。すると惇太さんが『選ばれなかったチキンを救いに行かないと』とポストしていたので、引リツでコンビニに行ったことをバラした。

    「昌平、皿とって」

    「はーい」

    普通の皿よりグッズの方が反響が大きいだろう。そう思い食器棚からキーマンの皿を取り出し惇太さんに手渡す。

    そして、惇太さんは皿に1本のチキンを乗せて写真を撮っていた。きっとまたポストする気だな。

    「⋯『エーストゥ』っと」

    「何ですか、エーストゥって」

    「エヴァのアスカの台詞だよ。ドイツ語で1つ、だね」

    「⋯なるほど」

    「ツヴァーィトってどんどん続いてくと熱いんだよなぁ」

    腕を組みうんうんと唸る惇太さん。なんだパチンコの話か。ほんとギャンブラーだなと呆れてしまう。

    「まあまあ、食べましょうよ」

    そう言いながらお皿を2枚持ちテーブルに運んだ。そして2人並んでソファに腰掛けた。すると、惇太さんはチキンを持って、

    「昌平、メリークリスマス」

    と言った。

    「メリークリスマス」

    なんだか言うのは照れ臭かったが惇太さんがあまりにもいい笑顔をするもんだから俺もつられてしまった。

    そして、お互いチキンにかぶりついた。

    ふと目に入った時計の針は12時を過ぎていて、好きな人と一緒にクリスマスを過ごせる幸せを噛み締めた。
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