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    Tx1Aex

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    POIPOI 1

    Tx1Aex

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    ポイピクの使い方あんまわかんないな。できてる?
    死因捏造全部捏造

    …ああ、始まった。あいつのどこで仕入れたのかわからない話
    いつもと同じ。月明かりの下、波音が心地いい静かな夜に、またも心地いい静かで俺にしか聞こえない音色が、自己満足の物語を作り出す
    くだらないと思いつつ、今日も耳を傾ける

    『死に際に1番最後まで残る感覚は聴覚らしいね。最初に忘れるものだから、最後に人は声を求めるのかな。』

    ……俺の反応を楽しんでるのか、はたまた浸ってるのかは分からないが、後ろに言葉は続かない

    「…知るか」

    いつものように返し、あれから何も奏でないやつの口は夜に静寂を返した
    スマホの電源を落とし、過去の夜明けを思い出す

    そうはよく、「僕が死んだら」やら「死に際には」やら死に関連した話をしてきた
    前に「死ぬ予定あんのかよ」って聞いたら「どう思う?」って帰ってきた時から、俺はビビって 知るか しか言えていない
    それはそれとして、よくもまあ話が尽きないと思ってたよ
    悔しいが聞き入ってしまうあの文章力は、世界の小説家が惚れるだろうね。…俺も含めて?

    だからこそ、スマホに残る同じ言葉を繰り返すだけのそうは、小説家を目指していたとは思えないほどつまらなく退屈だった

    くだらないことをしてる自覚はあった。録音された声に返事をする毎日に。だから今日でもうやめんの

    よく夜にふらつき、ついにはこの世の散歩コースから外れた間抜けな小説家との待ち合わせ場所は、どうやらこの橋が交通手段らしい

    「忘れる前に迎えに行ってやる、畜生」

    いつも間近にあった海を見下ろし、身を投げる。
    また会う日を楽しみにして
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