好き。愛してる。誰よりも大切で、ずっと側にいたい。
この感情に名前をつけろと言われたなら、誰もが「それは恋」と答えるだろう。けれど、僕はそんな簡単な言葉ですませたくない。
彼の声を聞くと、心が安らぐ。
彼のそばにいると、胸の辺りがあたたかくなる。
彼と目が合うと、鼓動が高鳴る。
名前を呼ばれる度、相棒と手を差し伸べられる度に僕は嬉しくて、彼に夢中になってしまう。
ずっと、ずっと、それこそ、死んでもずっと一緒にいたい。
でも、そんなこと叶わないってわかってる。
もし、彼が僕の感情を知ったなら、彼は僕から離れていくだろう。「馬鹿な事を」って僕の想いを一蹴して、それこそ逃げるみたいに姿を消すだろう。
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