えすぱーにゃにさすけを生やした尻切れトンボ三次創作俺様の主が一体何をしたというのだろう。
この戦国の世で武士として生きる以上人を斬らねば生きてはいけない。故に殺した足軽や武士の家族、敵国の民草に恨まれることはままあることだろう。それならば、怨霊に取り憑かれた、仇討ちで殺された、戦場で力及ばず討ち取られた。その方がどれほどよかったか。
何より、佐助の主自身がそれを望んでいた。
真田幸村が生きる場所は戦場であり、また死ぬ場所も戦場である。
それを誰もが疑わなかった。勿論ただで主を討ち取らせる気は毛頭ない。幸村は佐助の全てだ。いつか死ぬと分かっていても、死なせたくはない。命に替えても守るつもりだった。それがどうだ。
甲斐の若虎、紅蓮の鬼。そのどれもが見る影もなく。
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