ウィズダム臨時スタッフまつのすけウィズダム、混雑が予想される1週間にヘルプで1人臨時スタッフを雇うことにする
候補として静流と松之助が上がる
しかし、静流の酒癖の悪さに断念。(浄の猛烈な反対もあった)
松之助が了承してくれたので諸々の説明をしてスーツをプレゼントする
そしてウィズダムメンバーによる源氏名命名会議が始まる(松之助不在)色々上がり、決まらないのでくじ引きで決めてもらうことにする ウィズダム出勤当日、くじを引かされる松之助 浄が考えた名前を引いて露骨に嫌そうな顔をするが颯に「僕もそれいいと思ってたやつ!」と言われて変えるのもなぁとなりそれに決定 宗雲「今日から1週間君の名は響(ひびき)だ」 颯「よろしくね!響!」
そしてウィズダムでのお仕事が始まる
ホール担当、主に料理を出したりお皿下げたりする役割になる 持ち前の愛想の良さと初々しさが受けて指名とかいっぱい貰える
お酒が弱いから絶対に飲まないようにしてウィズダムメンバーに助けてもらいつつなんとか1日目を終える すでに何人もの女性を虜にしたが自覚無しの松之助
松之助の評判は瞬く間に広がり、雨竜も知ることになる 「スーツ着て働く阿形さんなんて絶対カッコいいじゃないか!見てみたい!」しかし未成年なのでどうしたものかと悩む
街で為士と会った雨竜、せっかくなので為士に阿形のことを相談する 「なるほど…つまりウィズダムで働いている阿形氏を見たいというわけだな?」「はい」 為士、名案が浮かぶ
「高塔氏が女装すればいい。大人のオンナに見えるような」「は?」 そもそもウィズダムにいる人達には雨竜のことが分かるし、見た目を変えてしまえばいいのでは?という提案
すごく悩むがそれしか方法はないと思い、その方法で行くことを決意する雨竜 そして為士が早速服を見繕ってくれる(お支払いは雨竜持ち)そしてメイクもしてもらって完璧に女性になれた雨竜と為士「女のオレも美しい…」「何で神威さんまで女装してるんですか?!」「何でって自画像を描くために決まってるが?インスピレーションが湧いてきた…じゃあな高塔氏」「神威さん!ありがとうございました!」
ウィズダムの前まで来て会員証を持ってないことに気づく しょんぼりしているところ親切な姉さんが「貴女も響くん目当てで来たのね?私の紹介ってことにして一緒に行きましょう」と声をかけてくれる お礼を言って一緒に入ることにした雨竜 姉さんが「響くん本当に人気ね。貴女みたいに噂を聞きつけてやってきた新規の子が最近多いの」と話しかけてくる「あが、響さん…人気なんですね」「ええ。あと3日しかいないからみーんな響くんを指名してるわ。今日も指名できないかもね」 とりあえず姿を見れたらそれでいいと思ってやって来ていたが少し残念に思う雨竜
宗雲「ようこそウィズダムへ。今夜はお連れ様もいるのですね。誰を指名しますか?」
姉さん「響くん今空いてる?この子響くん目当てで来たの」
宗雲「かしこまりました。響、指名だ」
姉さん「良かったわね!響くん指名できたわよ!」
雨竜「ええ。ありがとうございます…本当に」
席に通され、しばらくして松之助がやってくる 響「ご指名いただきありがとうございます。お姉さん、一昨日も指名してくれましたよね?ありがとう。そっちのお姉さんは初めましてだな」
姉さん「この子は響くんに会いたくて初めてウィズダムに来たの!いっぱいサービスしてあげてね」
響「そうなんですね。俺に会いたくて来てくれるなんて嬉しいよ。今夜は楽しんでいってくれ」
雨竜「っはい!えと、よろしくお願いします…?」(なんか阿形さんいつもと雰囲気違って緊張する…)
響「ははっ!そんなに緊張しなくてもいいよ。リラックスしてくれ…何頼む?これとかおすすめだよ。期間限定なんだけどすごく美味しいし、お酒にもすごく合うらしい。俺は飲めないから分からないが」
赤面が止まらない雨竜(やばい!かっこよすぎる!!全然会話できない!)
響「そう言えば、君名前は?」
固まる雨竜 名前を聞かれるなんて思ってもいなかったため、慌てて名前を考える
雨竜「えーと…竜子ともうします」
響「竜子か!変わった名前だな」
適当な名前を言ってしまって後悔する雨竜
その後も食事とおしゃべりを楽しむがいつもと違う様子の松之助にドギマギし続ける
松之助が雨竜の頭にゴミが付いてるのに気づき、取ってあげた時に勢い余ってウィッグが取れてしまう 大慌てでウィッグを直すがその時にうっかりいつもの低い声を出してしまい松之助に気づかれる「もしかして…雨竜か?」その状況に気がついた颯が咄嗟に同席してた姉さんを連れて行く 松之助はスタッフルームに雨竜を連れて行く
松之助「どうしてこんなところに居るんだ?しかもその格好は…」
雨竜「ごめんなさい!ご迷惑をかけたかったわけでは無くて…その…阿形さんがウィズダムで臨時スタッフをしてるって聞いてどんな風に働いているのか気になって…それで…来てしまいました」
松之助「…未成年はこの店には来てはいけない。分かってるだろ雨竜」
雨竜「はい…本当にすみません」
松之助「それで?ここで働いてる俺はどうだった?」
急に明るい声でそう言われて拍子抜けする雨竜 いたずらっ子のような顔で見つめてくる松之助にドキドキしながら答える
雨竜「すごくカッコよかったです!スーツ着てるところ初めて見ましたけどとても似合ってます。それに、いつもより何だか…」
宗雲「響、何かあったのか?」
宗雲がスタッフルームに入ってきて驚く2人
それ以上に状況が読めなくて混乱する宗雲
松之助「宗雲さん!これには事情があって!」
慌てて説明しようとする松之助の言葉を遮り宗雲に謝罪する雨竜「宗雲さん、申し訳ありません。僕の勝手でご迷惑をお掛けしました」
宗雲「…詳しい事情は後で聞く。響、持ち場に戻れ。高塔はここに居ろ。今日は早めに店を閉める」
閉店後、ウィズダムメンバー全員に囲まれる雨竜 気の毒になった松之助が服を貸してあげていたので今はもう女装はしていない
浄「それで?何で君は女装なんかしてここに来てたの?もしかしてそうゆう趣味があるのかい?」
雨竜「そんなわけありません!…僕はただ…
ここで働いている阿形さんを一目見たかっただけなんです!」
顔を真っ赤にしてそう叫ぶ雨竜に呆気をとられる4人 照れる松之助
皇紀「くだらねぇ」
颯「へぇーそうなんだぁ!ふぅん(含みのある言い方)」
浄「高塔の弟にもかわいいところあるんだね」
宗雲「…何であれ未成年の入店は許されることでは無い。だがそのかわいい理由に免じて今回のことは忘れてやる。高塔にも言わない。もう2度とこんな事するんじゃない」
雨竜「ありがとうございます!もう2度とこんな事しません…」
松之助「遅いから送って行くよ。バイクの後ろ乗れよ」
ヘルメットを渡されて内心ガッツポーズする雨竜
松之助「そう言えばあの時何て言おうとしてたんだ?」
雨竜「あの時って?…ああ、スタッフルームでの事ですか」
(いつもより何だか…えっちですね)
雨竜「…忘れてしまいました」
宗雲が来なければなんて恥ずかしいことを滑らせてしまっていたのだろうと反省しはぐらかす雨竜
松之助「そっか残念。俺も今日はいつもと違う雨竜を見れて良かったよ。正直すごい似合ってた。かわいかったよ」
複雑な気持ちになる雨竜
ウィズダム勤務最終日、響に会うために大量の女性が押し寄せ大盛況のウィズダム
閉店後、松之助を労う小さなパーティーが開かれる
宗雲「今回は本当に助かった。お前が来てくれたお陰で新規の客まで増えた。礼を言う」
松之助「正直自分には荷が重いって思ったけど役に立ったなら良かったよ。こんな経験中々できないしな」
颯「松之助モッテモテだったね〜!僕のお客まで取っちゃててちょっと妬いちゃったよ!」
浄「阿形は案外こうゆう仕事向いてるのかもね。まあこれ以上いられると俺のレディも取られちゃうかもしれないからもう来なくていいけど」
呆れる宗雲
宗雲「よければまた手伝って欲しい。もちろん報酬は弾む」
松之助「あはは…機会があれば」
松之助に向かって料理を差し出す皇紀
皇紀「食え。お前の店の魚で作った」
松之助「ありがとう皇紀さん!うまいな」
帰宅後
狂介「兄貴!やっと帰って来た!助けてくれ!ナルシスト野郎が女モンの服着てずっと絵描いてやがる!気色悪いから止めろって言ってるのに全然聞きやがらねぇ!」