無題 先日アハウとキィニチは恋人という関係になった。だからといって特別な変化がある訳じゃなかったが、距離は多分そういう関係になる前よりは近くなっているんだろう。
「キィニチ、番になったらするべきことがあるだろ?」
「またその話か、俺は子供を産めないって言ってるだろ。閨事をする意味が無い」
「だから子孫を残せなくてもいいって言ってんだろ!我輩にその身体を味わせやがれちびニチ!」
恋人になってからアハウはずっとこんな感じでキィニチに閨事をさせろと訴えていた。キィニチにそういった欲がない訳じゃない。けれどどうしたって竜と人との閨事には多くの問題がある。体格差は勿論アハウは絶対に挿入する側を譲らない事は言うまでもなく分かる事だ。そうなれば俺は男でアハウの熱を受け入れる女性器もなければ子孫を残す場所もない。大体なんでアハウが閨事をしたがるのか理解出来なかった。女性のように豊満な身体でもなければ柔らかくもない。こんな身体を抱いて何が楽しいのかキィニチには分からない。
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