雨の日とbll男子4️⃣1️⃣「良かったら、傘入ってく」
昇降口から帰ろうとしてる時に雨宿りしてる🌸ちゃんを見つける。
見つけて最初はさり気なくとなりに並んでみたりすると思うし、並んでる時に友達に見られると急いで離れて少し距離を置く。そんな4️⃣1️⃣くんには全然気が付かない🌸ちゃん。
意を決して、声を掛ける4️⃣1️⃣くんに「潔くん、さっきからどうしたの」って訊く🌸ちゃん。
自分のことで悩んでることには気づいていないけど実は、そばにいることにはずっと気づいているのです。
「え、あ、その···見てた」って訊いてこくんと頷く🌸ちゃんを見て真っ赤になっちゃう。
うっっっわっはっずっの気持ちでいっぱいの4️⃣1️⃣くん。でも、それだけでは終わりません。
「あのさ、見られてたなら仕方ないしめちゃめちゃ恥ずかしいんだけど、良かったら、傘入っていく」ってちゃんと言える男。ただし視線はちょっと下目。
暫く、返事なくて恐る恐る🌸ちゃんの顔を見ると「あの、申し訳ないんだけど···雨が。」って言う🌸ちゃん。言われて見上げた空には虹が出てて、どんだけ声かけるのに時間かかってるんだよ、俺···ってなる。
ただ、その後🌸ちゃんから一緒に帰るってお誘い受ける。
🐝「あー…雨か。」
昇降口を出たら、同じように空を見上げている🌸ちゃんに気づく。傘は、一応持ってるけどあんまり差すのが好きじゃない🐝くん。
「〇〇、傘ない」
「え、あうん。」
「じゃー、俺ので良ければ使う」
あんまり話しかけたりはしないから、びっくりしちゃう🌸ちゃんを横目に、傘を置いて雨の中に飛び出る🐝くん。
「え、いや待って待って蜂楽くん風邪引いちゃうよ。」ってすぐに追いかける🌸ちゃん。
「これぐらいじゃ風邪は引かないよ。」
ってにっこにこな🐝くん。
その横でちょっと困ったように傘を差し出す🌸ちゃん。何となく後ろ姿からお似合いだねって周囲ではこそこそ噂になる。
🐆「イケメンの傘は嫌ってなんだよ。」
昇降口から出ると、🌸ちゃんが空を見上げて困った様子なのを見つける。
見つけた途端、すっと横に行って「ほら、帰るぞ。」って本当に自然に傘に入れつつ歩きだすようそっと傘で背を押す。
「うわ、千切くんじゃん。無理無理。」
って言って傘から出ようとする🌸ちゃん。
「いや無理無理じゃねーよ。いま傘から出るのが無理無理。観念しろって。」
って傘の中でジタバタする二人組。🐆くんと並んで歩くだけで目立つから嫌な🌸ちゃんなくせに今ジタバタしてて目立っていることには気づかない。
「あのさ、さっきからお前がジタバタしてるからだいぶ目立ってると思うんだけど。」
「え、うそ。」
「ほんとほんと。あっちの奴もそっちの奴もめっちゃ見てるぞ。」
「」
そういった途端、急に大人しくなる🌸ちゃんを見てニッコリな🐆くんでした。