修学旅行先でお風呂のタイミングが被りました4️⃣1️⃣「………ごめん、ちょっと話入ってこないかも。」
修学旅行の時、ばったり廊下であった4️⃣1️⃣くんと彼女ちゃん。彼女ちゃんの方は普段通りだし自由行動の日の予定をあれこれ話しかけてくるものの、4️⃣1️⃣くんの方はそうはいかない。もう、何を言われてるのか誰に話しかけられてるのかパニック。あまりにも4️⃣1️⃣くんから反応が返ってこないことを不思議に思った彼女ちゃんが「潔くん」と、顔をのぞき込むと「ちょ、待って。」って口元隠してそっぽを向く4️⃣1️⃣くん。「ちょっと刺激強いっていうか、全然内容入ってこないか、も。10秒いや、1分待って…」って言うけど、1分後も同じことを言ってる。
🐝「なんか、えっちだね」
こっちは普通にそういうことを口にしちゃう🐝くん。
「え、どこが…」って訊く彼女ちゃんに「いつも見てるのと違うじゃん浴衣だし、髪上げてるし」
「あー…あ。蜂楽くんも上げてみたらいいのでは。」
なんて思案顔で言う彼女ちゃんと「イイねっ」って満面の笑みで言う🐝くん。
すぐに黄色のゴムで髪縛りだして、「どうどう俺セクシー」とかポーズ取り始める🐝くんとけらけら笑う彼女ちゃん。
そんな二人を仲いいなーとか言いながら通り過ぎていく同じ高校の人たちの波が一段落したあたりで、ちゅって自然にキスを落とす🐝くん。
「うん、やっぱりなんかえっちだー。」ってにこって笑う。
🐆「…ここ。」
お風呂から上がるタイミングが同じだった2人。せっかくの温泉だしやっぱりフルーツ牛乳とか飲みたいよねーって自販機の前でばったり。
「…」
「…」
「…千切くんたちも今オフロだったんだ。」
「…あぁ。」
なんて短く言葉を交わして「ではー。」なんて牛乳瓶を片手に去ろうとする彼女ちゃん。
そしてそれを手首をつかんで止める🐆くん。
言葉には出しませんがお互いいつもと違う姿に内心ドキドキだといい。
妙な緊張感の中、「俺もそれ飲むから。」って言う🐆くんですが、間違えていちご牛乳を手にしてくる。
「…千切くん、いちご牛乳派なんだ。」
「…いや、間違えた。」
「…そっか、こ、交換する」
「いや、いい。」
ぎこちない会話といつもよりちょっと空いた距離で並んで座っている二人。
それに気づいた🐆くんが、「ここ。」って自分のすぐ隣を叩いて近くに来るように呼ぶ。
「失礼しまーす。」なんて恐る恐る近づく彼女ちゃんと黙って並んだままお互いの飲み物を飲む。
先に飲みきった🐆くんが「なぁ、」って言うものだから振り向くと瞬間唇にそっとキスを落とされる。
「これ、やっぱ甘かった。」って笑ういたずらな🐆くんはいる。
👑「いいな、それ。」
お風呂上がりばったり出会った2人。目があってるのかあっていないのか分からない状態でぽそっと👑くんが呟くものだから、どれのこと言ってるんだろうと視線の先をいろいろと辿る彼女ちゃん。
「…それだって。浴衣。」
「御影くんも浴衣美人って感じでいいと思うよ。」なんて、照れ隠しのように笑って返す彼女ちゃんに、「…持って帰りてぇ。」って言う👑くん。
「て、テイク・オフはお断りです。」
「ふっ、テイクアウトだろ。」
ドキドキ状態でお断りをする彼女ちゃんだから自分で何を言ってるのかさっぱり。それがおかしくて可愛くて笑っちゃう👑くん。
「仕方ないから今日は持ち帰りは我慢しとく。」って真っ赤な顔の彼女ちゃんの頭をすれ違いざまにぽんぽんして通り過ぎていく。