湯上がり彼女と🏐彼氏日向 「オフロアガリデスカ」
お風呂上がりにばったりと出会った日向くんと彼女さん。ピシッという効果音がつきそうな感じで固まってしまう日向くん。
「日向、おーい、ひーなーたー。」
何度呼んでも反応のない日向くん。
やっとのことで、返事が返ってきたかと思ったら「戻って刺激が強すぎるから危ない。」とグイグイ背を押される。
「何が危ないの」って訊くと「ほら、月島とか、影山とか先輩たちとかに出くわすとさ、危ない。」って最初は言う日向くんですが、最後の方に耳元で「俺も、男だから、危ない…です。」って小さな小さな声で囁く日向くん。
影山「……わりぃ。」
お風呂上がりにばったり出くわした、影山くんは、目が合った途端に謝ってくるものだから、意味がわからない。
意味がわからないから、とりあえずスルーして「影山くんも今お風呂上がったの」って訊く彼女ちゃんですが、「………わりぃ。」しか言えない挙句、顔を背ける影山くんに、少しだけむっとする彼女ちゃん。
「影山くん、感じ悪いよ。」って言うと、「いや今なんかお前の目見てしっかり話せる自信がねぇ。わりい。」ってやっと文章で返事をする影山くん。
それでも、彼女ちゃんにとってはあまり納得できる言葉じゃないんだけど。
「何で、」
「風呂上がりは、まずい。」
「意味不明。」
「とにかく、まずいんだって」
って言いながら振り向いた影山くんの顔は真っ赤でした。
月島「なんか日向と影山が走って行ったけど、知らな……あぁ、これはあの二人には刺激が強かったのかも」
お風呂を上がったタイミングで出会った同じクラスの2人が呼び止めるまもなく走っていったので、少しショックな月島くんの彼女ちゃんがしばらくその場に立っていると、2人と入れ替わりにお風呂に入りに来た月島くんと出くわす。
「…私のお風呂上がりってそんなに化け物みたいなのかな…」って言う彼女ちゃんに「ぷっ」って吹き出す月島くん。
「ははっ、「ちょっと、月島くん。」いや、ごめん、ごめん。あんまりにもしょうもないことを真剣に悩んでるから。」
そう言って弁解する月島くんだけど納得のいかない彼女ちゃん。
「ねぇ、化け物みたい貞◯とか海から上がってきたウミ◯ウズとか」
「…なんでそうなるのまぁ、ある意味化け物みたいだけど。」
「どういう意味ー」
「さぁ、どういう意味でしょうかね。」
いたずらっぽく笑ってその場を去る月島くん。
彼女ちゃんの前では普通だったけど、その場を離れた時には顔が少し赤くなっているのでした。
黒尾「おぉ、そちらさんも風呂上がり」
お風呂上がりが一緒のタイミングになった黒尾さんと彼女ちゃん。
黒尾さんのお風呂上がりを見たことがなかった彼女ちゃんは、最初一瞬気づかないし、気づいた途端顔が真っ赤になる。
「おっ、新鮮な反応ありがとうございます。黒尾鉄朗ですよ。」
「…トサカは…」
「トサカの心配まで。」
終始にやにやな黒尾さん。
そこに、彼女ちゃんのお友達が現れると咄嗟に「黒尾くん、しゃがんで」って背中に黒尾さんを隠す彼女ちゃん。
一言二言話をした後離れていく友達を見送って「もういいよ。」って黒尾さんに言う彼女ちゃん。そんな彼女ちゃんに、くすくす笑っちゃう黒尾さん。
「何」
「いや、何でも」
黒尾さんのことを独占したい彼女さんが可愛くて仕方ない黒尾さん。
「いくらでも独占してください。」って可愛い彼女ちゃんを抱きしめる黒尾さんでした。