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    siromoti_yukimi

    @siromoti_yukimi

    リチャフロをすこれ⚔️🧯※R-18はリスト限定。出来るだけゾーニングするためにXのプロフに年齢、成人済みの記載がある人のみ追加します。方法はリプ、該当のR-18のRTがメイン。気づき次第追加させてもらいます。

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    siromoti_yukimi

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    リチャフロが楽しく遊んでちょっと喧嘩して仲直りする話!健全!好きなもの嫌いなものネタと運営の新年イラストから着想したよ!

    ◯◯カーで遊ぶリチャフロリチャフロ
    フロリアンの好きなものの話

    一年の始まりの日。荘園のゲームは一時的に中止され、全てのハンターサバイバーが休息を取る特別な日。
    流石の戦闘狂達もこの日ばかりは特に何をするでもなく、ゆったりと過ごすのが通例である。

    しかしとあるカップルは夢中でゲームを楽しんでいる。
    普段のゲームとは違う…いわゆるレースゲームというものだ。

    「いっけぇ!トップを独走だ!」

    「ふふっ…私のテクニックで抜いてあげよう」

    一位を走るフロリアンにその後につくリチャード。2人は今年のクリスマスプレゼントであるTVゲームというものにハマっていた。

    荘園主の発明らしく、試作品として配られたそれは荘園にムーブメントを起こし、今や誰もが空いた時間にファイブカート、通称ファイカーを楽しんでいた。

    凍結瓶を投げて進路妨害をするフロリアンに、興奮で対抗し難を逃れるリチャード。
    お返しとばかりに泥で視界を遮れば隣からあぁぁと声が聞こえる。

    「リチャ!泥ばっか投げるなよぉ!?」

    「フロリアンにはこれが1番効くだろう?ほらストックはいっぱいあるよ!」

    クククッと悪い顔をするリチャードにドキッとしつつ、フロリアンも負けじと加速する。

    フロリアンはアイテムの運が良く1位に躍り出ているが、リチャードの方が操作は上だった。
    普段から行動予見というスキルを使って研ぎ澄ませているからだろうか?アイテムの使い方が非常に上手いのだ。

    (悔しい…!まだ一回も勝ててないから今回こそは!)

    ここ1週間一度もリチャードに勝てていないフロリアンはとても真剣にレースを進める。
    リチャードも真剣で、最後の一週は鍔迫り合いさながらの攻防だった。

    最後のカーブ、最後のアイテム。フロリアンが手にしたのはコテ。

    (よっしゃ!これで一気に駆け抜けるぞ!)

    びゅんと超加速をしたフロリアンは初めての一位に目を輝かせ、ふとリチャードの画面を見る。目を見開くフロリアン。そのまま彼のカートはゴールへ吸い込まれた。




    1位の文字が踊る画面に、祝福するようにこちらを見つめるリチャード。

    「おめでとう。たくさん練習したしいい勝利だったよ」

    「…………」

    「どうしたんだい?嬉しくなさそうだが…」

    心配そうに話しかけてくるリチャードにフロリアンはほんの少し怒気を混ぜて見つめる。
    フロリアンが純粋に喜べないのはあるものを見てしまったからだった。

    「ねえリチャード。あなた手加減したよね」

    ぎくっと固まるリチャード。すぐに取り繕ったように笑顔で否定するが、それだけでやっぱり見たものは正しかったんだと知る。

    「最後にリチャードが信号銃持ってるのさ。見たんだよね」

    「……あぁ…見てたなら隠しても無駄だね…ごめん」

    フロリアンは最後の最後にリチャードが信号銃を手に入れていることに気づいてしまった。きっと勝てないフロリアンを喜ばせるためについやってしまったのだろうが、フロリアンはとても悲しくなってしまった。

    「僕、嘘が嫌いって言ったよね」

    「知ってる。少し演技すれば…君を傷つけず楽しい思いをさせてあげられると思ってしまったんだ」

    「本当の実力でリチャードを追い抜かしたかったし…勝てなくても楽しいんだよ?」

    フロリアンはたかがゲームでと涙をこぼすまいとするが、恋人からの優しい嘘に相当心が参ってしまったのかポロポロと涙が溢れる。
    リチャードはそれをみてぎゅっと大切な恋人を抱きしめた。

    「本当にごめん…君が今年最初に笑顔になってくれるのが、私と一緒にいる時であって欲しかった」

    「嘘はやだって言ったもん…」

    「私が全部悪かったから泣かないで…泣かせた私が言うのもどうかと思うけど……君の笑顔が大好きなんだ」

    少し息苦しいくらいに抱き寄せてくるリチャードにほんの少しフロリアンの固くなった心がほぐれた。

    「リチャードは僕のために嘘ついちゃったんだよね?」

    「そうだ。私のエゴになってしまったけれどね」

    「なら…いいよ。僕もこれくらいの事で本気で怒ってごめんなさい」

    リチャードの背に手を回しフロリアンからも抱き締めれば、何に怒っていたのかわからなくなりそうな程リラックスできた。
    嘘じゃなく演技だったと思えばリチャードの行いは許せたし、何よりフロリアンにとっての大切な家族であるリチャードをずっと攻めるなんて出来ないから。

    辛そうなリチャードに自分からほんの少し触れるだけキスをすれば、リチャードの目が見開かれて、そのまま愛しいものを見るように細められた。

    フロリアンはそんなリチャードにこそばゆい気持ちになってツンとそっぽを向いて言う。

    「でもまあ、リチャードがどんな縛りするのか最初に教えてくれたらハンデを貰ってあげない事もないよ!」

    「あっ…うん…」

    「何その煮え切らない返事…また何か嘘ついてるの?」

    「嘘ってわけじゃ無いんだが…わかった白状しよう」

    リチャードは気まずそうに視線を逸らしながら言う。

    「もう、ずっと縛りプレイをしててだな…うんごめん!」

    あんなに強くて早いリチャードが、縛りプレイをしていたーーーー衝撃の真実である。
    フロリアンはあんぐり口を開けて、その後盛大に笑った。

    「許す!あとで何してたか教えて!」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    読み上げられた縛りプレイの内容を聞いて気絶するフロリアンがいたとかどうとかは…またいつか話されるかもしれない。



    おまけ

    【リチャードの縛りプレイ】
    ・ボタン一つ禁止
    ・取るアイテムは泥優先
    ・1試合磁石は一つまで
    ・膝蓋腱加速は2位の時のみ
    ・信号銃は使用禁止
    ・ノックバックは…
    ・NPCが上がってきたら潰す…
    ・甲羅はNPCのみ…

    「待て待て待て!?リチャどれだけ縛ってるの!?」

    「あと10個くらいは縛ってるよ?」

    「エッ…リチャード…サンお強い…デスネ…」

    「何そのカタコト。これでも真剣に決めたルールなんだよ」

    「でもこれって…NPCも全員リチャが相手にしてたって事だよね」

    「…………」

    「もしかして僕ってーーーー弱い……???」

    「否定はできない…今日は一緒にデュオトレしよっか」

    「ハイ…ぐすん」
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