逃避行エドと クロードの 出会い。

人気のない カルデラ湖で 警備中の クロード、
ある時 岩場に 腰を下ろし 黄昏れる
1機の ロボットを 見つけ
仕事中にも 関わらず 話しかけた。


🚤『君みたいのが こんな所で 何してるんだい？』

🐤『…』

🚤『私は こんな場所で 一月も 独りぼっちなんだ 話し相手を してくれないかい？』

🐤『……はあ？』


彼は 素っ気なく 表情筋が 死んでいたが
話しかければ 返してくれた、
だが クロードは 彼が 今 GDFが 迷惑してる
ギャングの メンバーだと 気づいていた。


🐤『お前 よく喋るな』

🚤『こんな所に ずっと独りだったら話したい事が 沢山できるんだ』

🐤『…その話を聞いてくれる仲間はいるのか？』

オディロン人口機械生命体の 彼らは
石の力の 恩恵を受けているとはいえ
ただ 命を 与えてもらっただけで
その他は ほぼ 人間と 変わらない、
生まれ持った 個性や 環境で
彼らは アイデンティティを 手に入れる。

オディロンは 誰が どう見ても
ネガティブで 臆病で 悲観的な 性格だ、
他の者達と 比べて 知恵も 技術も 劣っている、
要するに 兵士に 向いていなかった。

だが そんな 彼にも 良き理解者が 1人、
ロボ達の ケアを 担当している ジムだ、
2人は とても 仲が良く 友達と呼べる 間柄だった。


『最近の 調子は どう？』

『…いつも通り 駄目駄目な 俺だよ』

『もお、そんな事 言わないで 君は 良くやってる 人一倍 努力してるじゃないか』