ご褒美をあげるから座って「デーさん、周回頑張ってるね」
彼女の指示通り、いつものメンバーで素材を集め、列車に帰還。
何やら自分の性能がいいという理由でとりあえず編成に組み込まれ、少し疲労が溜まっていた。
「列車の皆さんの……アナタのお役に立てているなら光栄です」
「うんうん、あんたには大分世話になってるよ。だから『ご褒美』をあげようかと思って」
「……ご褒美、など。ワタシのしてきた行いを考えると、当然の償いです」
「いいから。ほら、座って」
座れ、と指示されたのは……列車のソファではなく、床。
床だ。パムさんの手伝いも兼ねて綺麗に掃除されているとはいえ、床。
……彼女は何か怒ってるのではないだろうか。
「なにか……してしまいましたか、ワタシは」
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