【未完】アラサー熱草ほんのりと街灯に照らされた夜の温泉街。馴染みのある風景だが、久々に来てみるとあの頃とはまた違う輝きを放っているように感じられた。
温泉で羽を伸ばした後なんとなく解散の流れになったのだが、蔵王が帰りたくないと喚いたので、阿古哉がスナックを貸切で臨時営業してくれる事になった。
「よっしゃ二次会だー!今夜はママの奢りだぞー!」
「戦いと飲み会を同列にするな!今夜は、ってかいつもでしょ…。まぁいいわ、昔のよしみって事で。学生はもう遅いから帰りなさいね」
「タダほど怖いものはありませんが…由布院先輩、良かったですね」
「イオ…そんな哀れむような目で俺を見るな」
「いいっすねー!でも俺は、早くお客さんに来てもらえるように頑張るっすよー!」
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