誰もいない研究室は静かだ
その一角で、尋ね人の帰りを待っていた
何気なくスマホを開く、ニュース記事をスクロールしていると、今いる場所じゃない田舎の見晴らしのいい丘。星がよく見えそうだ…
「……?」
何かが引っかかる
どこかでこの景色を、見たことがある
「既視感……うーん……」
ラファウは眉を寄せた、すぐにその場所の検索をしたが特に気になる情報は無かった
その時、研究室のドアが静かに開いた。
やや低そうなドアをくぐり入ってきたのは先程から待っていた人物だった
「まだいたのか、ラファウ」
「……少し気になる画像を見まして」
ラファウは目の前に画面を差し出す
「ここ、どこかご存じですか?」
フベルトは画面を見て、わずかに目を細めた
その表情からは何も読み取れないが一瞬だけ、瞳が揺れた気がした
「知らない、だが……星がよく見える良い場所だ」
その声音にはどこか懐かしい響きがあった
全く記憶のないファと少しだけ憶えているが隠しているルト2人でその丘を目指して旅するのですが、少しずつ前世の記憶が戻ってきてまた再会するフベラが読みたいです…先生…