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    POIPOI 19

    カヴェアルへ70の質問(簡易版)

    前半です。
    後半はR18指定になります。

    カヴェアルへ70の質問********

    注意事項をお読みいただけると嬉しいです。

    ● 弊ワットの独自解釈です
    ● 蛍ちゃんが腐女子の貫禄を身につけています
    ● 蛍ちゃんと"誰か"の恋模様匂わせアリ

    自分の解釈が世界一大好きだけど、
    たまには味変してみるか〜〜〜という方におすすめです。

    ********














    塵歌壺のとあるエリアが壊滅した。

    その一報を受けた時、カーヴェは借りている作業スペースのモデルハウスを案じた。アルハイゼンは書斎にある貴重な蔵書の安否を尋ねた。双方の質問に答えるから、と蛍に塵歌壺まで呼び出されたのがさっきだ。二人を出迎えたのは、全身ボロボロで爽やかな笑顔を浮かべる旅人の少女。彼女は瓦礫の墓場となったエリアに椅子とテーブルを用意していた。

    「来てくれてありがとう。座って」
    「また随分と派手に壊れたな 何があったんだい?」
    「聞きたい?」
    「え...そりゃあ聞きたいさ、君もなんだかボロボロだし」
    「安心して、彼の純潔は守ったから!あの人が狙ってたのは知ってたけど、分からせたからもう大丈夫」

    旅人は片手剣を地に刺して仁王立ちすると、頬を染めてニコッと笑った。なるほど。蛍の後ろに広がる廃墟は、彼女と誰かが誰かを巡って争った跡らしい。隣のアルハイゼンが「余計なことを聞くな」と目配せしてきた。時すでに遅しだ。カーヴェはこれから巻き込まれるであろう面倒事の気配に身震いする。

    「えーっと、それはよかったね...?」
    「うん、ありがとう。それで二人にはちょっとした質問に答えてもらいたいの」

    蛍いわく、塵歌壺でのトラブル防止に必要なのだそうだ。事の発端であるケンカは痴情のもつれ、恋愛によるもの。今後も塵歌壺に招く人は増えるだろうことを考えると、恋愛関連のルールも作りたいらしい。

    「そんなに大袈裟なものでなくていいの。簡単なルールでも作っておけば抑止力になるでしょう? それで、カップルにそれぞれ聞き取り調査して、ルール作りの参考にするつもり」

    席についた2人はそれぞれ腕を組み、思案した。彼女の言う通り人が増えるたびに瓦礫の山を築くのは勘弁して欲しいものだ。彼女の善意に甘えて個人的な作業スペースをもらっているカーヴェとしては、崩れた家屋は心臓と胃に悪い。

    「まぁ、あとは良いネタも見つかれば嬉しいけど」

    蛍が何かポツリと呟いたが、よく聞き取れなかった。隣のアルハイゼンは深いため息をついて、椅子に背を預ける。

    「わかった。すぐに終わらせるのなら答えてもいい」
    「それは貴方たち次第じゃないかな」
    「そうだな。では早速始めてくれ」


    ******



    蛍「えっと、名前と年齢と性別は知ってるから飛ばすね」
    カ「あれ、僕の年齢って教えたかい?」
    蛍「ティナリから聞いたの。アラサーで借金は大変そうだね」
    カ「ぐぅ....」


    4:貴方の性格は?
    ア「俺自身の主観でいうのなら、合理的かつ個人主義だ」
    カ「合理的だって?利己的の間違いだろう。......僕は唯美主義とよく言われるな。あと最近は頑固だって言われることが増えたが、とんだ間違いだ!無から有を生み出す創造者のそれは頑固ではなく"こだわり"なんだよ!」


    5:相手の性格は?
    ア「唯美主義で頑固....ああ、"こだわり"の強い職人さまだ」
    カ「嫌味に聞こえるのは僕だけか?こいつは見ての通り皮肉屋で傲慢な奴だ。ちょっとばかり賢くて物事を俯瞰で見れて、人によって態度を変えることもなく、良いところも悪いところもハッキリ述べてそれが結果的に誰かを導くこともあるかもしれないが、態度と言い方が最悪だね」

    ア「ありがとう」
    カ「褒めてないからな」


    6:相手の第一印象は?
    ア「うるさい」
    カ「はぁ 良かれと思って声をかけてやったのに... 僕は、その.....目が、綺麗だなって」

    ア「ありがとう」
    カ「ぐっ.....う、.......うん」


    7:相手のどんなところが好き?
    カ「腹立たしいが、顔だな。あと身体美に優れているところ」
    ア「ほう、体が目当てだったとは」
    カ「言い方!!!」
    ア「空間認識能力の高さ、脳内で組み立てた立体構造を現実に書き起こす高い描写能力。機能性と造形美を高水準で融合させる繊細かつ大胆な発想、あとは理想に対する強欲な探究心」

    蛍「大量の発汗、頬の紅潮と痙攣、不安定な視線.....唇も震えています」
    ア「導き出される答えは?」
    蛍「カーヴェがニヤついています」
    カ「み、見るなよぉ!」


    8:相手のどんなところが嫌い?
    カ「皮肉屋で傲慢で、」
    蛍「知ってるから答えなくて大丈夫」
    ア「特にない。短所は必ずしも嫌悪する点にはならないからな」
    カ「嘘をつくなよ!僕をさんざん罵倒するくせに、」
    ア「嫌悪で罵倒はしていない。ツケた金を返さないからだ」
    蛍「正論」


    9:貴方と相手の相性はいいと思う?
    カ「たとえ生まれ変わったとしても、もう1度決別するくらいには相性が悪い」
    ア「定義による。同一の価値観や思想を持つことを相性がいいというのなら、確かに俺たちは相性が悪い」


    10:相手のことを何で呼んでる?
    カ「アルハイゼン」
    ア「大建築士様(笑)」
    カ「おい笑うなよ!!!」


    11:相手に何て呼ばれたい?
    ア「名前で」
    カ「僕は別に上下関係を強調して偉そうにしたいわけじゃない。けどもう少し僕のことを先輩と呼んでくれたっていいんだぞ」

    ア「先輩(笑)」
    カ「だから!!!」


    12:相手にプレゼントをあげるとしたら何をあげる?
    ア「各種支払い期日を記した暦表」
    カ「手帳に書いてるよ!!!忘れてたわけじゃない。僕は……くそっ、誕生日に何をあげても「その金で借金を返したらどうだ」と言うんだぞ⁉︎ もう無形物くらいしか…………そういえば君、就寝と寝起きのキスは拒まないな?」

    ア「拒む理由が無いというだけで、喜んでいるわけではない」
    カ「つまり嫌がってるわけでもない、と」
    ア「………」


    13:プレゼントをもらうとしたら何がほしい?
    カ「フンッ、どうせ家賃とか言うんだろ」
    ア「休日の朝に、君の淹れたコーヒーが飲みたい」
    カ「何だよそんなに僕のコーヒーが好きか?仕方がないな君ってやつは!僕のコーヒーがなきゃずっと寝ぼけたままだからなァ。まぁせっかくの休日に"僕の"美味しいコーヒーを飲みたいという気持ちは理解できるけどな!」

    ア「やはり家賃で」
    カ「なんでだよぉ!!」


    14:相手に対して不満はある?
    ア「真夜中に音を立てるな、扉の開閉音がうるさい、足音を立てるな。奇声も唸り声も貧乏ゆすりも溜息もうるさい」

    カ「仕方がないだろ、無意識なんだから……そうだな、僕は逆に静か過ぎるのが嫌だな。アルハイゼンの気配が無いせいで真後ろにいた時びっくりする」
    蛍「猫ちゃんかな?」


    15:二人はどこまでの関係?
    ア「素手で殴り合ったことはあるが、神の目を使ったことはまだない」
    カ「当たり前だろ使うなよ⁈ カップルに対する質問なんだから、なんかこう、そういう系の質問なんじゃないのか?」

    ア「"どこ" というのが具体的に何の指標を指しているのか不明だ」


    16:二人の初デートはどこ?
    カ「デートかぁ、そういえばデートらしいデートはしたことがないかもな」
    ア「ほう?では君は特に何の意図もなく、俺の手を引っ張ってわざわざ人気の無いガーデンへ連れ出していたのか?」

    カ「え……君にとってのデートって、僕と手を繋いでいつもの場所に行くことなのか」
    ア「そうは言っていない。曲解するな」
    カ「へぇぇ〜?そうかそうか、僕と手を繋いで、誰もいない場所に………ふぅ〜ん?」
    ア「チッッッ」
    蛍「舌打ちデッカ」


    17:その時どこまで進んだ?
    ア「『古代言語〇〇における信仰と敬愛の表現作法について』256ページ第23章の3項目まで」

    カ「そういうことじゃないだろ……その、アルハイゼンの手が思ったより小さくて、柔らかくて。あの頃のアルハイゼンは本当に可愛かったんだよ。頬も丸くてさ。触りたかったなぁ」

    ア「今からでもマハマトラに突き出してやろう」
    カ「時効だろ、機嫌直せよ。次に休日があえばガーデンに行こう。な?」


    18:よく行くデートスポットは?
    ア「知恵の殿堂」
    カ「それはデートスポットじゃない、アルハイゼン書記官の出現スポットだ。申請書を持った学生が真っ先に捜索すべき場所だな」


    19:告白はどちらから
    カ「そもそもスメールでは明確な告白はしないからなぁ。強いて言うなら僕からだね。アルハイゼンのやつ、キスもハグも態度が変わらないから本当に恋人の認識があるのか不安になったんだ。だから確認ついでに言ったね」


    20:相手のことを、どれくらい好き
    ア「木彫りの人形の次に好ましいと感じる」
    カ「え……珍しいじゃないか、君がそんなに素直に好意を示すなんて……そうだな、僕もアルカサルザライパレスの正面玄関の2階に配置した施主をイメージした色調とデザインのステンドグラスの雨林式建築構造との調和の次くらいに、良いと思ってる」

    ア「ふん。まぁ悪くないだろう」
    蛍「ラブラブなところ申し訳ないんだけど、一般人にも分かる比較対象でお願い」


    21:では、愛してる
    ア「ああ」
    カ「ふぐぅ………ぅ………ぼ、僕も愛してる……」
    蛍「エンダァァァァァイアァァイ ウィル オールウェズラーブユゥゥゥゥ オオオォォォ」
    カ「待て待て待てアルハイゼン帰るな僕を置いていくな1人にするなよ!!!」


    22:言われると弱い相手の一言は
    蛍「ごめんね、取り乱しちゃった」
    カ&ア「「………………」」
    蛍「どうしたの?ほら答えて。大丈夫、怖くない怖くない」
    ア「"僕から目を逸らすな"」
    カ「っぐぎゅぅ………ふ、そん、そんなこと、」
    蛍「アーイ ホゥプライフ トゥリーチュー カイン エンダァァァァァイ ホゥプハブオールユーブドゥリームドーブ~~~~」
    カ「旅人で遊ぶなよアルハイゼンほらフルコーラス入っちゃったじゃないかもう!!!」


    23:相手に浮気の疑惑が どうする
    ア「詐欺を疑う」
    カ「(浮気相手の)正気を疑う」


    24:浮気を許せる
    ア「浮気相手にカーヴェの借金額が許せるかどうか確認する」
    カ「浮気相手に近々スメールで政治革命を起こす予定があるかどうか確認する」


    25:相手がデートに1時間遅れた どうする
    カ「まず家を出たかどうか確認する」
    ア「まずシティにいるかどうか確認する」


    26:相手の身体の一部で一番好きなのはどこ
    ア「俺は人間に対してルッキズムを適用することはないが」
    カ「はッ、一部だって?いいか、身体美というのは部分で語れるものじゃない。全てはバランスで成り立っているんだ。アルハイゼンは上半身の筋肉や引き絞られた腰に目がいくかもしれないが、尻の形も注目に値する。大臀筋はもちろんだが、股関節の可動に関わる中臀筋や小臀筋も鍛えなければ意味がないんだ。見てくれ、こいつの丸く綺麗な尻を!そこから伸びる両脚は細身だが、尻と腰が鍛えられているからこそ、」

    ア「もういい。次の質問にいってくれ」
    蛍「ふむふむ....アルハイゼンの尻は最高、と....(メモ)」
    ア「 旅人 」


    27:相手の色っぽい仕種ってどんなの
    カ「下半身の鍛錬が足りないんじゃないかって?だから身体美はバランスが命だって言ってるだろう!ふくらはぎなんて鍛えすぎたらボンレスハムになるんだからな 美脚とはほど遠い!!!!」

    ア ガタッ(立ち上がる)「カーヴェ?」

    カ「...............僕の膝の上に乗り上げて首に両腕を回しながら小首を傾げる仕草が、色っぽいです.........」



    28:二人でいてドキっとするのはどんな時
    ア「ベッドでの性行為中に、」
    カ「待て待て待て何を言う気だ 彼女はまだ未成年だろ」
    ア「ベッドの下からゴ●●リが出てきた時」
    カ「くッッッそあの害虫め!!!!!!!大体シティのような雨林地域は、湿気のせいで家屋の隙間を完全に塞ぐのは現実的じゃないんだよ!!だから侵入経路を塞ぐのには限界があってだな、」

    蛍「うまく誤魔化したね」
    ア「何の話だ?」


    29:何をしている時が一番幸せ
    カ「あーー......こいつはほら、読書か日向で昼寝をしている時だろ?」
    ア「カーヴェが長期出張から帰宅して、俺がおかえりと言った時の、カーヴェの笑顔を見るのが好ましい。それは長期出張における仕事の成功と、何事もなく無事に帰ってこられたことへの安堵、二重の意味があるからだ」

    カ「ぐふっ....」
    蛍「カーヴェが息をしていません、書記官」



    30:もし死ぬなら相手より先がいい 後がいい
    ア「死期について仮定の話をすることに意義が見出せない」
    カ「え....それって、死因とかは関係ないよな?平均寿命まで生きた老衰だとして、うーん。先がいいかな。アルハイゼンの死に目を見たくない」

    ア「.................俺も先がいい。見送る経験は1度で十分だ」

    カ「ごめん、やっぱりさっきのは無しで。よく考えたら、こいつのお墓は僕が建ててやらなきゃいけないから、僕のほうが後でいいよ。」




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