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    山椒1ガロン

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    山椒1ガロン

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    Q.どういう状況ですか?
    A.八扇(はっせん)と八弦(はっつる)兄弟がリビングのダイニングテーブルに向かい合うように座って会話をしています。八扇は本を読みながら、弟はソシャゲをしながらと各々好きなことをしながら過ごしています。

    男子ーズの会話「あのさ兄さん」
    「なあに」
    「正直に答えてほしいんだけどさ」
    「……うん、なんの話」
    「櫻のことどう思ってんの?」
    「櫻?なんで?」
    「兄さんがそういう事に鈍いのは知ってるんだ俺も。でもさ、あれほど分かりやすく好きって態度とられてるのにスルーするのも考えものだなって」
    「……うん」
    「そこのところどうお考えでしょうか大臣」
    「えー、記憶にございません」
    「確認してください。少々無責任ではありませんか」
    「つる、カメラのフラッシュたいてないよ」
    「あっやべ……じゃなくてさ。兄さんは櫻のこと好きじゃないのかって話」
    「うん、まあ好き……だよ」
    「煮え切らないな。兄さん、櫻のこと異性として好きじゃん」
    「でもさ、櫻は未来があるだろ。バイト先なり大学なりこれからいろんな人と会うわけだし」
    「自分が弊害になるから好意を避ける真似をしてますと」
    「否定はしないよ」
    「自信持っていい。兄さんはかっこいいよ」
    「ありがとう」
    「考えてみてほしいんだけど、この前写真撮っただろ。あの時櫻にマフラー貸したじゃん」
    「あれは寒そうだったからだよ。風邪引かせると良くないだろ」
    「帰る時に櫻からめっちゃ兄さんと同じ香水みたいな匂いしたんだけどあれは?」
    「ヘアミスト貸したんだよ。静電気で髪はねたって言うから」
    「帰りに櫻が同じサークルの男と話してた時少し離れてガンつけてたのは?」
    「そんなことしてないよ」
    「はい証拠」
    「……うそ。こんな顔してたのおれ」
    「牽制するぐらいなら付き合っちゃえばいいのに」
    「でもダメだよ」
    「そんなんだとぽっと出の男に掠め取られるよ」
    「……櫻が選んだ相手ならまともな奴だろね」
    「もし俺が櫻と付き合いますって言ったらどうすんの」
    「……なんで?」
    「もしもの話だから、ここ重要だから」
    「それは応援するよ」
    「本当に?」
    「もちろん」
    「……兄さん、顔クソ怖いよ」
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